10年前に私が会った上海人は、

日本をビジネスソースだと見なしていた。


だから、彼らの日本語はぎらぎらしていた。そして必要以上に流暢だった。


今回会った上海人は、皆

日本をカルチャーソースだと見てくれていた。


だから、彼らの日本語は穏やかで、だが、たどたどしかった。


コミックとアニメおたくの女の子に会った。

太宰治の滅びの美学を熱く語る男の子にも会った。


うれしかった。

中国人としての、プライドの高さを感じた。


だが、その反面、上昇志向という欲望は確実に穏やかになり、

日本語と英語は、下手になっていた。10年前の上海人の方が、

確実に上手かった。(と妻が言っています。)


これが、急激に発展した国の現実だ、と実感した。


万博で実感できたことは、また後日。