「頭のいい人が話す前に考えていること」安達裕哉

 

 

○要約

この本は、元コンサルで現在マーケティング会社「ティネクト株式会社」の代表取締役として活躍している安達さんが、「頭のいい人が話す前に考えていること」を7つの黄金法則と5つの思考法にまとめたものである。

 

○「頭のいい人が話す前に考えていること」

〜7つの黄金法則〜

①    とにかく反応するな

→感情的になったら負け。刺激に反応しそうになったら6秒止まれ。

②    頭のよさは、他人が決める

→人は頭のいい人の話を聞こうとする。ビジネスの世界では論理的に話す。

③    人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する

→我々のためにちゃんと考えてくれているな、と思えば、「信頼」につながる。

+α 会議では最初に発言せよ

④    人と戦うな、課題と戦え

→議論の勝ち負けではなく、議論の奥にある、本質的な課題を見極める。

⑤    伝わらないのは、話し方ではなく、考え方が足りないせい

→話し方や聞き方の教本にそれぞれの決まった型があるが、そればかり意識しているとジレンマに陥る。

⑥    知識はだれかのために使って初めて知性となる

→人間は知識があれば披露したくなる生き物だが、それが本当に相手の為何かを見極めて披露する。

⑦    承認欲求を満たす側に回れ

→そのために、①自分に自信を持つ②口ではなく結果で自分自身の有能さを示す。

→コニュニケーションの強者→他者から承認を得る

 

〜5つの思考法〜

①    「客観視」

→根拠の深い情報を持ってくる…話が浅い人は信用性の低い情報源から話を持ってくることが多い。頭のいい人は検索方法から違う。例えば、情報源が政府の情報は語尾に「site: .go.jp」、シンクタンクや大学の情報は語尾に「site: .ac.jp」を使う。

→身近な言葉の意味に敏感になる…言葉一つで齟齬が出る可能性がある。言葉の語源から調べてみよう。

②    「整理」

→物事の本質を理解していないと、相手にあった説明ができない。

→結論ファーストが大切な理由は、相手に「聞くスイッチ」を入れる行為だから。相手が聞きたいと思うことを結論にする。

→事実と意見を混合させない。ヒューマンスティックスを起こさないためには、脳の遅いシステムを使う。

③    「傾聴」

→話が聞けていない人は自分が理解できたところだけを切り取る人。

→頭のいい人は、人の話を聞く時に「相手が何を言いたいのだろうか」本質を理解しようとしている。そうすれば、相手を評価したり肯定も否定もせずに聞くことができたり、相手の話を最後まで聞き出すためにあえて意見を入れたり、自分にどんなことをして欲しいのか考えることができる。

④    「質問」

→深掘り質問の仕方①状況(シュチュエーション)②行動(アクション)③成果に関する質問を組み合わせて繰り返す。

→仮説を立てて質問する。

→質問をするときは、1つのみ。目的を知らせ、要素分解して具体的に質問をする。その時にこれまで自分がやってきたことを細大もらさず伝える。

⑤    「言語化」

→使える型「〇〇ではなく、〇〇である」と再定義する。

→言語化の習慣①ネーミングをつけてみる

 

○所感

 頭のいい人=話すのが上手い人だと勝手に思っていたが、聞き上手な人なのだと感心した。人と話していると、つい自分の話ばっかりしてしまうので、相手が主役意識を持ってコニュニケーションを図ってみようと思った。また、今後仕事で質問するときは、目的を知らせ細分化して質問することを心がけていきたい。そうすれば、上司に言語化コストを払わせずに済むだろう。