ヤリさん家族のサマーコテージ

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 昨日はヘルシンキの家族のサマーコテージに一泊した。夏は避暑地として、秋はベリーなどを収穫する場所として利用する別荘である。場所はヘルシンキから北へ車で4時間ほどのラウタランピ。

 ヤリさんの親戚たちが共同で所有するコテージは、湖に囲まれていて対岸にいくつかのコテージがポツンとあるだけの穏やかな環境。もちろんサウナ小屋も付いていて、すぐに湖へ入れるようになっている。
 ヤリさんの奥さん、アンネさんは本当にサウナが好きで、休みの日などは5~6時間の時間を費やすという。彼女の肌が赤ちゃんのようにスベスベなのは間違いなくサウナ効果だろう。私の感覚では、温度の高い温泉に浸かっては水風呂に入るのを繰り返しているような感じである。ここ最近、毎日サウナ漬けなせいか、呼吸器官がとっても楽になった気がする。



     ムイック(わかさぎ?)の店の前で ヤリさんと


 フィンランドはどこへ行っても静か。人も大人しく無口な人が多い。一方、ヤリさんはきっとフィンランドで一番おしゃべりで社交的ではないかというほど明るい。
 この間銀行へ行った時も待ち合い所で入り口に座っていたガーナ人の男性といきなり握手を交わし、「彼は本当にいい人だ。怒りは敵だという話題で盛り上がった」とか、ムイックと呼ばれる小魚のフライを買うために露店で並んでいると、いきなり後ろの人に話しかけ、「彼は車屋さんだった。僕はちょうど会社の車を買い替えようとしていたんだ。なんてラッキーなんだろう」と言う。しかもほんのわずかな時間で、その人の人生の一部始終を聞き出してしまうのだ。アンネさんは時に会話に混ったり、黙って笑顔でヤリさんを見守っている。フィンランド中を探しても他にヤリさんのような人はいないのでないかと思う度に本当に彼らに会えてよかったと感じる。




             カラットさんのサーモンと牧場で

 

  サマーコテージの近くに住むクラットさんの牧場を訪問させてもらった。カラットさんは漁もしていて、スモークされたサーモンを私たちにくれた。交通事故で足を悪くしてからは、自分で鮭漁のためのボートを作ったりしているそうだ。口数は少ないが、優しい人というのが滲み出ている男性だった。カラットさんのWEB SITE


 クオピオという町までヤリさん夫婦に送ってもらった。また来週ヤリさんたちに会えるとわかっているからそんなに寂しくはならなかった。私は今、東カレリア地方のヨーエンスという町にいる。ロシアが目と鼻の先にある場所だ。ここでは、ローパーネンさんご夫婦の家で1週間お世話になる予定だ。

 

P.S  Wi-fiがないので、ブログがUPできない日が続くかもしれません。。。


ERIKO