ネパールから帰国してもう3ヶ月。季節はあっと言う間に春から真夏へと変わり、暦の上ではもう立秋を迎えている。ずっとブログの更新を怠ってしまった。
新しいプロジェクトの設立やラテンアメリカの旅をまとめた本の出版準備、そして来春からの定住旅行準備を着々と行いつつ、週に一度サンスクリット語の授業へ出かけ、再開したランニングにいそしみ、人と会い、空いた時間に独りで本を読みふけている。
6月、7月は横浜国大、大阪大学、家政大学でラテンアメリカに関する講演・講義をさせて頂いた。若者達が海外へ出たがらなくなったという世間の評価をまるで感じさせないほど意識の高い学生たちとの交流は、私も元気づけられた。
事や時間にお尻を叩かれ、日常の流れ行く早さと気持ちとが追いつかなくなりながらも、都会の生活を楽しんでいる。
7月の終わりには、嬉しい出来事があった。ニカラグアでお世話になったホルヘ一家が日本へやってきたのだ。小さかった息子も走り回って話しをするようになり、猛暑日の上野公園でつかの間のひとときを楽しんだ。
彼らは今、首都のマナグアに新築を建設中で、出来上がったら是非訪ねて欲しいと言ってくれた。
「次の家は、窓もあるし、夜中に吠えまくる犬もいないよ」
ニカラグアで滞在させてもらった私の部屋は、外との敷居がカーテンのみで、夜には黒い番犬が一睡もしないで夜道に目を光らせている。高温多湿だが、もちろんクーラーなんてなかったし、巨大が黒蟻を狙うヤモリがカサカサと獲物を狙っていたようなワイルドな空間だったが、家族は賑やかで温かく、彼らと一緒に過ごす楽しさは、そんなことを不愉快にも思わなかった。
経済状況や生活環境が流動的な土地で、しっかりと生きていく彼らの姿はとても逞しく、人間の希望さえみせてくれる。日本にいるとどうしても便利で効率的な思考になってしまいがちだが、それらを求めていくことが人生を豊かにするとも限らないと、私の心に違った価値を感じさせてくれるのだ。ホルヘ一家との数時間の再会は、あくせく過ごしていた生活に、緩やかな風を与えた。
秋のイベントの告知です。
◎ JATA ツーリズムEXPO JAPAN 2014@東京ビッグサイト 11:30~
メルコスール観光局ブースにて ゲスト出演します。
主にベネズエラ、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイのお話をさせて頂きます。
◎ 10月18日 SEA TO SUMMIT 鳥取県 皆生・大山鳥取県 皆生・大山
環境シンポジウムのパネルディスカッションにて、会長の辰野勇さんとカヌーイストの野田知佑さんと登壇させて頂きます。まさに憧れの方々とのセッションです!
(SEA TO SUMMITは奥河内大会など全国各地で開催されています)
◎JICA 『なんとかしなきゃ!プロジェクト』 ~やってみよう!世界を元気にする、はじめの一歩~ トークイベントにゲストとして出演します。
※なんプロの挨拶ビデオもUPされております。こちらからご覧頂けます!
参加無料ですので、是非お気軽にお越し下さい!
【鳥取会場】
日時: 10月19日(日)14:30~15:00
場所: とりぎん文化会館 第1会議室
問い合わせ:鳥取県JICAデスク TEL:0857(31)5951
ERIKO