ベリーズには10日滞在予定です。

ベリーズでの日程はこちら・・・

6/196/20 ベリーズシティー、キーカーカー

6/216/23  ホプキンス

6/246/26  マヤ村

6/266/29  ベリーズシティーを拠点に移動(ATM洞窟、ブルーホール周遊)





    フローレスのホテルから見えるペテン・イツァ湖


6/20

 グアテマラのフローレスからミニバスに乗り込み、ベリーズを目指す。バスの乗客6人はほとんどが外国人。雨期で生い茂った緑の楽園をひた走る。
国境でバスを降り、出入国審査を終えてベリーズ側へ入ると、言語は英語に変わる。わずか何メートルかの距離で使用する言語が変わってしまうなんてなんだか不思議である。

 大渋滞を越えて、ベリーズシティに到着し、タクシーでホームステイ先まで向かう。
『バスを降りたらタクシーに乗って下さい』ステイ先の方からそう言われた時は、それだけ治安が良い場所なんだと驚いた。なんせこれまでは『タクシーとバスには乗るな』というのが基本だったので、この自由さは新鮮である。バスを降りて声をかけてくれたタクシーのおじさんの営業につられて乗車した。

 ベリーズでは、
旅行会社BPRPを経営しているソリス麻子さん一家にお世話になる。
ソリスさんは日本の
TV番組に数多く出演しているので、ご存知の方もいるかもしれないが、昔JAICAの協力隊員でベリーズに勤務した際に知り合ったベリーズ人の男性と結婚し、こちらに旅行会社を開いた女性である。
1年以上前、旅の相談を彼女に持ちかけた時、初めて返って来た返事が、『もしよければ、うちにステイして頂いて構いませんよ』と家族の写真と一緒に送ってくれたのである。メールのやり取りなどから、きっとしっかりした強い女性なんだろうなと思っていたが、会ってみるととても穏やかで、彼女を絵に描くとしたら周りに花を散りばめたくなるような雰囲気の女性である。

 お子さんは
4才のエルビス君と5才のシェラちゃんの2人。昨晩は旦那のエルビスさんが、得意のベリーズ料理を振る舞ってくれた。
夜は死んだように眠った。やっぱり移動距離は短いと言えど国が変わると知らないうちに体が疲れるのだろう。




  ベリーズシティー市内にある、中米で一番古いイングランド国教会




 ベリーズでの滞在が始まった。まず驚いたのは、今滞在しているベリーズシティーが首都ではなかったことである。勉強不足にもほどがある。

 ソリスさんが車で市内を案内してくれた。
マヤ語で“湿地帯”という意味を持つベリーズは、
1981年にイギリス領ホンジュラスから紛争なく独立した、アメリカ大陸で一番新しい国である。
スペイン人がここを訪れた時、泥濘が多かったためこの地に興味を見せずに去っていったが、その後訪れたイギリスの海賊達によって、黒の染料となるロッグウッドが見つかり、労働者力を増やすため、西アフリカから奴隷を連れて来て居住したのが始まりである。ラテンアメリカというよりは、カリブの島々の雰囲気によく似ており、ベリーズ人もラテンの人と言うより、“カリビアン”という意識の方が強い。

 主要産業は観光業、そして日本へ輸出されているオレンジや海産物が有名であり、石油も産出されている。以前は首都であった
ベリーズシティーは今なお経済・商業の中心に置かれているが、ハリケーンの被害により、1970年より首都がベルモパンに移された。



               キーカーカーのスプリット


 数時間で回れてしまうシティーを見学した後は、キーカーカー島へ向かう。約30人乗りの船はアメリカ人でほぼ満席。45分後には真っ白な砂浜とエメラルドグリーンのカリブ海に到着した。
キーカーカーはバックパッカーの地とも言われているが、ここには中米で初めて保護区域に指定された、ホルチャンマリン海洋国立公園があり、多様な種類の魚や珊瑚、ウミガメ、エイ、サメなどを見ることができる。

 キーカーカーでも一番美しいという“スプリット”という浜辺を目指した。深みのある青から透き通るような水色まで、世界中の青色を集めたようにブルーが入り交じる海岸の奥には、マングローブが広がっている。

 今日は朝から雲行きが怪しかったが、案の定大雨が降り出した。レストランに入り、ベランダから降ったり止んだりする雨を見つめる。雨脚はどんどん強くなり、結局海には入らず、キーカーカーのメインロードを散策して、シティーに戻った。

 家に戻ると近所の子供達が大勢集まって賑わっている。観光で見る外からの姿とベリーズの日常。唯一ラテンではない中米のこの国をしっかり見つめてみたいと思う。



             ベリーズの家族ソリスさん一家





☆El plato del hoy☆ 今日のご飯


         ジャック 大あじの野菜煮込み


ERIKO

This travel supported by BPRP