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 暑さで夜中に目が覚めたが、ぐっすり眠ることができた。朝キッチンへ行くと、初めて見る人達が何人かいた。一体この家には何人住んでいるんだろう。

 午前中に大使館を訪問して注意情報などをもらい、午後からは中米大学にある日本語教室を訪ねた。
金曜日の今日はちょうど週に一度開かれる文化発表の日で、生徒達が日本の文化についてプレゼンを行うと聞いて、是非見学させて欲しいとお願いすると快く承諾して下さった。

 外国語講座が充実した中米大学の日本語講座には、20名の生徒が在籍している。教師はJAICAから派遣された黒田ナオミ先生。日本では会社員だったそうだが、昔からの夢だった日本語教師になるため退職し、この大学で働いて2年になるそうだ。小柄で可愛らしい先生だが、行動力のある人なのだろう。

 文化教室内は畳やおりがみ、日本語の本などが並べてあり、こじんまりした雰囲気を含めてまるで日本である。平均年齢18才の15名の生徒達が集まり、プレゼンテーションが始まった。今日のお題は“博多どんたく祭り”。生徒のセシリアさんがビデオを見せながら祭りについて説明する。
“ドンタク”はオランダ語の“休みの日”の語源から来ているなど、日本人の私でも初めて知ることがたくさんあった。よく調べてるなぁ。
黒田先生の生徒さんたちは、とても流暢に日本語を話していてそのレベルに驚いた。後半はおりがみでウサギを作った。ニカラグア人が折れるんだから私もと思っていたら、なかなか複雑で、結局セシリアさんの手を借りてなんとか完成することができた。
最後にみんなの夢を聞いてみると、ほとんどの生徒達は『日本で勉強すること』と答えた。少しの時間だったが、ニカラグアで日本語を勉強する生徒さん達と交流ができて、たくさんの元気をもらった。



       中米大学 日本語講座の生徒さんたちと


 夕方はホルヘさんがTipitapa(ティピタパ)という町にある温泉へ連れて行ってくれた。2つの巨大プールには硫黄の臭いと共に湯気がもくもくと上がり、期待が高まる。温度は少し熱いくらいのちょうどいい温度。ホルヘさんの友人も来ていて、蜂蜜砂糖パックを全身にしてもらった。びっくりするほどスベスベになる。

 湯気で何も見えない木製サウナに入ると、『あんた何で痩せてるのにここへ来たの?』と色んな人に質問される。
あとで分かったのだが、ニカラグアでは温泉は病気の人か、肥満の人が来る場所らしい。サウナと温泉で脂肪が燃焼するという定義があるのだそうだ。確かに周りを見渡すとふっくらした人達ばかりである。
『チニータ!』(中国人)と呼ばれながら、ニカラグア人と裸の交流で締めくくった1日となった。


                ティピタパの温泉


☆El plato del hoy  今日のご飯☆


       Arroz aguado de cerdo    豚肉のお粥
酸っぱい味付けに豚肉がちょうどいい!

ERIKO