
カルタヘナではジュディーさんの妹さんが持っている別荘に泊まらせてもらっている。7階建てのマンションで、ビーチにも直通しておりまるでホテルのようである。海を眺めながらの朝食は最高だった。太陽が昇り始めると気温が一気に真夏となる。サンタマルタ、バランキジャより遥かに暑い。
スペインがインカ帝国を滅ぼし植民地化した際の拠点となった場所であり、この港へ各地から金、銀、エメラルドなど様々なものが集められた。
イギリス・フランス、そして海賊からの襲撃から守るため築かれた要塞とその周りに建てられた建造物群と港は世界遺産となっている。
旧市街の入り口にある時計台を抜けると、1815年にカルタヘナを設立したパブロ・モリージョの像が建っている。カラフルな建物達には木製のバルコニーが付いていて、通りを歩くだけでも風情がある。
サン・フェリッペ城塞へ向かう。どうやらカルタヘナのタクシーの値段は大体決まって6,000ペソ(US$3)らしい。レストランなども物価は他の町と比べると2倍くらい高い。
サン・フェリッペ城塞は1536年~1657年の間に作られた要塞としては最大規模で、40mの丘の上に作られている。複雑な通路を持つこの要塞は一度も敵の手に渡ったことはない。要塞の上から眺める景色は歴史を持つ町独特の哀愁が漂っている。
夜は旧市街へ夕食を取りに出かけた。昼間より人が多く、広場ではたくさんの人達が食事をしている。
カテドラルのすぐ側では、元コロンビア大統領のアンドレス・パストラナ・アランゴの息子の結婚パーティーが行われていた。ロマンチックな雰囲気が町を味わえるカルタヘナでは多くの著名人が結婚式をあげるのだそうだ。
翌日は宿泊先の近くのビーチでまったり過ごし、再びバランキジャへ戻って来た。観光のみというのはとても久しぶりのことだった。
カルタヘナは貧富の差が大きくあり、庶民の生活はどんなものなのか観光地にいるだけでは想像もつかない。どの部分をとって見てもコロンビアであることには違いないが、カルタヘナの人々の一般的な生活を時間があればもっと知りたかった。
今日で海岸都市の滞在を終え、明日からはコロンビア第二の都市、メデジンへ移動する。
ERIKO