お世話になったダイアナさん

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 サンタマルタからプラーベートの乗り合いバスでバランキジャへ向かう。
ダイアナさんは最後までテキパキとしていて冷静で愛のある人だった。
私にとても懐いてくれた犬のタバタは私が出発するのが分かったのか、イスの下に隠れて私が出て行くのを寂しそうな顔をして見送った。



        プライベートバスでバランキジャへ向かう


 バランキジャまでは約1時間半。町はカーニバルが終わって再び静けさを取り戻し、心なしか疲れているように感じる。彼らはこのカーニバルに1年間かけて働いたお金と魂の全てをつぎ込む。乗り合いバスは希望の場所まで送ってくれるのでとても便利だ。



       お昼ご飯をごちそうしてくれたノーラさん


 バランキジャに到着し、ジュディーさんのお友達ノーラさんの家で昼食をごちそうになった。カジキとイカリング、ココナッツご飯という絶品の味だった。
彼女は元銀行員、その後大学の講師を務めていたそうで、今は日本と関わることのできるビジネスを探しているという。
典型的なコステーニョ(海側に住む人)で、隣近所
3軒先まで聞こえるような声で叫ぶように話す。キューバ人もそうだが、カリブの人達によく見かけるタイプの人である。おとなしいボゴタの人とは全く気質が違う。
『コロンビア人は食べ物がなくても、仕事がなくても、なんであっても幸せなのよ~。今のままで満足してるから日本みたいに発展した国にはならないわね』
彼女はコロンビアに欠けていることや不満足なことを語ったが、今自分の目の前にある当たり前に幸せを感じることができるのがどんな便利な物の発見よりも素晴らしいことではないかと思った。

 荷物を置かせてもらっているバランキジャのロペス家に戻り荷物の整理をした。お手伝いさんはやっと薬が手に入ったようで、体調も随分良くなっていた。家の人はみんな出かけていたのですれ違いになってしまった。
夕方カルタヘナに向けジュディーさんと妹のソニアさんと出発。夜の
10時過ぎに到着した。

ERIKO