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昨日から滞在させてもらっているロペスさんの家は広々していて、私の部屋はゲストルームで専用のバスルームも付いている。
私が起きると家族はすでに出かけていて、お手伝いさんが朝ご飯のエンパナーダとパパイヤを用意してくれた。
私がバランキジャにいる約1週間、仕事の休みを取って全てをアレンジしてくれているアントニオさんが従兄弟と一緒に迎えにきてくれた。
今日の始めのアクティビティーは学校訪問から始まる。
David Ausubel(デイビッド・アウスベル)学校は保育園と間違うほど、こじんまりした民家が密集したサン・ホセ地区にあった。どの家もカーニバル一色で派手な飾り付けがされていて、学校の前に着くとサロンで子供達が踊っている姿が見えた。
『子供達3ヶ月前からずっと会えるのを楽しみにしてましたよ』
校長先生のヨシリさんは子供達に私を紹介し、彼らのダンスを披露してくれた。
カーニバルが近くなると子供達はそれぞれの衣装を着て登校し、登場するキャラクターとそれぞれの踊りを学ぶ。子供達と話をし、クラスを見学させてもらう。生徒は109人、小学校低学年(午前中)と高学年(午後)の2部制になっている。
みんながクラスへ移動したのにサロンの角でもじもじしている男の子がいた。
『あの子ずっとエリコさんに会いたがってたんだけど、いざ到着したら照れちゃって何も話せなかったのよ』
私が近寄って話しかけると、目をそらしながらバラの花が付いたブレスレットをプレゼントしてくれた。クンビアの衣装を着たセバスティアンは初めて笑顔を見せてくれた。
ブレスレットをプレゼントしてくれたクンビアの衣装を着たセバスティアン
見学が終わった後、校長先生の家でマンゴーやスイカ、サトウキビのジュースを頂き、Museo del Caribe(カリブ博物館)へ移動した。
博物館に隣接した雰囲気の良いレストランでエビ料理の昼食を取った。この辺りはParque cultural del Caribe(カリブ文化公園)と呼ばれており、イベントを行う広場などがある。私達が食事をしている間はサルサの生演奏が行われていた。
博物館は自然、人、言葉、行動、テンポラリー展示と階ごとに分かれており、映像や音、実際の品物を使ったとても見応えがあるものだった。
特に人にまつわるセクションでは、コロンビアに存在する代表的な13の先住民族をインタビュー映像で見ることができる。正味2時間で回れるかと思ったが、丸1日いて丁度いいくらいだと思った。
付き添ってくれた校長先生の息子と別れ、アントニオさんとショーを見にサッカースタジアムへ向かった。
カーニバル前夜祭で、多くの人達が詰めかけている。先日、カーニバルの事務所で取材組のワッペンをもらっていたので運良く最前列で見ることができた。ギルベルト・サンタ・ロサのサルサに会場はダンスホールとなっている。
カリブの風が心地よく吹き抜けるバランキジャのエネルギーと文化をたくさん感じた1日が終わろうとしている。
ERIKO