年に一度のソフトボール大会練習



 足先のむくみ?腫れがまだ引かない。血管がうっすらとしか見えないほどむくんでいる。
山から下りてからは、以前と同じように、夜
0時を越えてから就寝する生活。
 
 昨日は日系協会を訪問する予定だったが、担当してくれる人の都合が悪くなり実現しなかった。
今日は、カラカス日本人学校でソフトボール大会の練習があるということで見学させてもらった。
学校は家から車で
30分のというアテージョ地区にある。
日本人学校は、日系人が通う学校ではなく、日本から駐在などで来ている日本人親の子供達が通う学校であり、世界中に約
80校ある。
日曜日なので授業はないが、榊校長先生がわざわざ校内を案内して下さった。





 37
年目を迎えるカラカス日本人学校の生徒数は現在9名。一番多かった昭和55年頃は119名もいたそうである。
クラスは小学1~
2年、36年、中学部という3つの構成になっている。
先生達は、日本の文科省から派遣された教員
5名と、現地採用の先生が3名。子供数と同じくらい先生がいる。
廊下には郊外学習で訪れたベネズエラの国内の写真などや、日本への復興応援メッセージ、そして子供達の将来の夢の作文が掲示してあった。
今年、子供達が送った震災の応援作文は参議院会館で展示されている。
子供達の夢の作文と一緒に、イチロー選手と本田佳祐選手が子供の頃に書いた、将来の夢の作文が貼ってあった。両者とも、夢が現実になった想定で文章が書かれており、読んでいるだけで力が湧いてくるようだった。




一緒に案内してくれた、5年生のひろみち君


 理科室、音楽室、図書室や、学習に使われる教材なども充実しており、家庭科室は避難所としても使われていた。
年に一度、日本の学校で地震や災害の避難訓練を行うように、ここでは、強盗に入られた時のための避難訓練が、校舎とスクールバスで行われている。

 ソフトボールに来ていた日本人の方達は明るくて、楽しい人達ばかりだった。校庭の庭にはヤギが放し飼いになっており、ナマケモノやイグアナもいるのだそうだ。
日本人学校の先生の中に島根の掛合小学校から来た方もいて、地元話に花が咲いた。

 あと、
2週間くらいはいたい・・・この旅が始まって以来、滞在期間の想定を大間違えしてしまったような気がする。
今日初めて、ベネズエラにアンデス山脈があって、ピコ・ボリバルという山があることを知ったし、カリブ海に面したロスロケス諸島には、目が覚めるような真っ白い砂浜に美しい海がある。コロという場所には砂漠もある。田舎の人の暮らしぶりも見てみたかった。

 私にとってベネズエラは、山も海も文化もある、ワクワクする魅力的な国である。神様が、『全てが完璧ではいけない』と、治安や政治的な問題を与えてバランスを取っているようにすら見える。
どの国にいても感じるのは、良いことと悪いことは同じくらいあるということ。そして両者の先には、いつも学びと感謝と感動がある。
だからそれでいいのである。何が起っても、それがベスト。



      カラカス日本人学校 榊勉校長先生

ERIKO