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 これまでの旅の教訓を踏まえて、最近週に1回は休みの日を作るようにしている。昨日は出かけずにおとなしく家でじっとしていたが、今後のスケジュール調整や連絡、ビザの取得、原稿書き、帰国してからのことなど、やることは尽きない。




 パラグアイは今週、Semana del niño(子供の週)で、今日訪問した、Universidad Nihon Gakko(日本学校大学)も学校で盛大なイベントを開催していた。
到着すると、子供達がパラグアイと日本の国旗で花道を作って待っていてくれ、花道を抜けると全校生徒が拍手で迎えてくれた。
Nihon Gakkoは、今年で18年目を迎える幼稚園から大学までの学校で、下院議員でもあるエルメリンダ・アルバレンガ・デ・オルテガ校長が、日本へ留学経験したことをきっかけにこの学校が創立された。

 舞台では、生徒たちが踊り、歌、楽器演奏などを披露した。
この学校では、特技や特殊な能力を持った子供達は特待生として、学費が全額免除になるシステムがある。
パラグアイハープや歌を披露した生徒の見せ物はプロ顔負けだった。

 授業が始まり、幼稚園から大学までのクラスを見させてもらった。
生徒はみんな人懐っこく、『エリコ~!エリコ~!』と言って話しかけたり、抱きついてきたりした。
パラグアイの人は初対面でも、昔からの古い友人のように接してきてくれる。外見や肩書きなどで人を判断する前に受け入れてしまうという素晴らしい国民性を感じる。




 学校では2年に一度、生徒が日本を訪問し、ホームステイする制度を設けている。そのために親は2年間、日本でいう修学旅行のように、毎月いくらか旅費のための費用を学校へ預けている。
残念なことに、パラグアイの生徒が日本へ行くことはあっても、日本の生徒がパラグアイを訪問したことはまだない。
Nihon Gakkoの受け入れ態勢は万全だが、日本人の親が南米という地域に持つ印象の影響が大きいそうだ。
『いつか日本の生徒が来てくれるのが私たちの夢です』と、先生は語っていた。
廊下で挨拶した先生が、今年の
10月から私の地元である鳥取大学へ留学する予定だと聞いて、あまりの偶然にとても嬉しくなった。



             校長のオルテガ氏と

 最後に挨拶させてもらった時、『子供達にメッセージをお願いします』と言われ、『自分のためでなく、みんなが楽しくなる夢を持って下さい』と伝えさせてもらった。
生徒たちに『夢はありますか?』と聞いたら、大きな声で元気に『
SI!!!』と返事が返ってきた。
幼稚園児は両手を上げて体を反り返らせていた。
私も自分の夢を持って生きていて良かったと思わせてくれた今日の学校訪問であった。


(社)日本・パラグアイ協会, Universidad Nihon Gakko協力

 

ーお知らせー

※ 本日の学校訪問とインタビュー模様が、8/19 7:00 パラグアイ2CHTVにて放送されます。(パラグアイ国内放送のみです)


ERIKO