6/19

 私の旅の協賛をして頂いている、コンドルタクシー会社、岩田社長からのミッションで、“コンドルの写真を撮って来て欲しい”というものがあった。
コンドルの生体についてなにも知らなかった私は、二つ返事でその依頼を引き受けてしまった。
標高の高いアンデスの山へ行けばどこでも見られると思っていたからだ。
もちろん南米に来てからすぐに、アンデスの神様であるコンドルをそう簡単に見ることはできないことを知ったのだったが。

 アレキパは“コンドルの谷”という場所があることでも有名である。
ペルーへ入国してから、たまたまアレキパに滞在出来るとこになってここへ来たのは、コンドルに会うためだったかもしれない。
12日で、コンドルに会いに行くことを決めた。



              ※左がアンパト山

 アレキパの市内から約3時間、標高
4900m地点を越えて、“コンドルの谷”へ到着した。
途中、アンデス山脈の連なった山々と、フアニータが見つかった、アンパト山がくっきりと見えた。
湿原地帯に差し掛かると、アルパカ、リャマ、ビクーニャの群れが現れた。もう何度となく見ているので驚いたりはしなくなったが、いつ見ても連れて帰りたくなるほど可愛い。

 チバイ村を通り、谷底にあるコルカロッジホテルに到着するやいなや、楽しみにしていた温泉に直行した。太陽が傾いた時間帯だったこともあり、水の温度が低く寒かったが、久しぶりに大きなお風呂に入れて感激だった。
フランス人のマダム達は、水中で逆立ちなどしてはしゃぎまくっていた。
夜は天の川がくっきりと見えるほど晴天だった。
明日は早朝からコンドルの生息する谷へ向かう。
    



      ※途中で下車した展望台にて アルパカの赤ちゃんと

ERIKO