※La Raya峠から見た山々

 クスコでお世話になったMICKY TOURのリカルダさんとお別れをして、2階建てのプーノ行きのバスに乗り込んだ。
リカルダさんには、無くなったカメラの盗難手続きや、ツアー以外の手配など色々とお世話になった。
浅黒い肌に黒髪の彼女は、いつも真っ白な歯を覗かせて笑顔で接してくれた。その度に、言葉よりも先に大切なのは、笑顔だと感じさせてくれた。
お互いに別れを惜みながらさよならをした。

 このような出会いと別れをこれからいくつ繰り返していくのだろうか。
時間は人の感情とは関係なく過ぎていく。

 INKA EXPRESS
のバスは、プーノまでの道のりを、観光をしながら進んでいく。
訪れた場所は食事休憩を入れて計
4カ所。

 Andahuaylills(
アンダワイリーヤス)教会では、ケチュアとアイマラ、カトリックが融合したユニークな文化を見ることが出来た。
チチカカ湖へ近づけば近づくほど、徐々にアイマラ文化の色が濃くなっていく。道を行く人達も、ボリビアを思い出させるような人達の姿がチラホラ見える。

 Raqchi
(ラクチ)遺跡では、インカの遺跡でこの場所だけ見られる、溶岩石を見ることができた。
ランチビュッフェを食べて、バスは山道をどんどん進み、道中で一番標高の高い
4338mLa Raya(ラ・ラヤ)峠まで辿り着いた。
ここからは、
5000m級の山々がとても近くで見えた。
早歩きで歩くと、すぐに息が切れてしまった。



※プカラ博物館近くの広場。停まっているトラックは、ペルーでよく飲まれているインカ・コーラ

 最後に
Museo Litico Pucara(プカラ博物館)へ立寄った。
ここはプライベート博物館で、インカよりも前の文化、ティワナク文明の影響を受けた品物が展示してあった。
輪廻転生を信じるアンデス文化を象徴した、何体かのミイラがガラスケースに保管してあるのが印象的だった。

 プーノのバス停に着くと、
MICKY TOURさんが迎えに来てくれていた。
チチカカ湖を眺めながらホテルへと向かう。
プーノの標高は
3800m
ちょうど富士山の頂上くらいの高さである。
高地特有の冷たい風と酸素の薄さで、体全体の筋肉がくっと引き締まる。
明日から
2度目となるのチチカカ湖をペルー側から探索する。
   

ERIKO