約1週間一緒に旅の同行してくれたSURTREKの藤田さんとスクレのホテルでお別れした。受付まで行くとタクシーは珍しく時間通りに到着して待っていた。
空港までの値段が思ったより高かったため、運転手に相談して希望の値段まで下げてもらった。
藤田さんは1ブロック先を曲がりきるまで手を振り続けてくれた。
スクレの空港からBOAの飛行機に乗って30分。異様に早く到着したなと思ったら、コチャバンバの空港に到着していた。サンタクルス行きのはずがどうしてかと思ったら、乗り換えをしなければならないようだった。
スクレを出発して2時間半、無事サンタクルスのビルビル空港に到着した。
飛行機を降りた瞬間、もあっとした空気が体にまとわりついた。
さっきまでいた場所とは違う国みたいだ。草木が鬱蒼と生え、まとまった緑を久しぶりに見て心がほっとした。緑に癒しの効果があると言われる意味が少し分かった気がする。更にここは酸素が有り余っている。ここ最近全身の筋肉が硬直して痛みを感じていたが、体の緊張も一気に和らいだ。
空港に迎えに来てくれたロレーナは3年前と何も変わっていなかった。
唯一変化があったのは彼女に彼氏が出来ていたことだった。おとなしくてまじめそうな彼も一緒に出迎えてくれた。
ロレーナとは3年前に私がアルゼンチンに住んでいた頃、イグアスへ旅行に行った時のツアーで知り合った。
家が近かったこともあり、旅行が終わった後もしょっちゅう彼女の家に入り浸っていた。
あの頃は毎週末朝日が昇るまで出かけていたし、クラブで泥酔した彼女が警備員に追い出されたこともあった。
あれから3年経って25才になった今、彼女は故郷のボリビアへ戻り、HADAKIというブランドのお店の経営を始めていた。
家に荷物を置いてすぐ、彼女のお店HADAKIへ案内された。陳列されている商品は派手な彼女が好きそうな、ヴィヴィットな色のバッグや小物入れだ。しばらくして、友達のフィオレラがお店にやっていた。彼女と会うのもアルゼンチン以来で、久しぶりの再会にお互いしばらく“信じられない”と言い合った。
サンタクルスの人達の1日の食事は4回。私がフィオレラに会った17時はちょうど3回目の食事の時間だった。
近くのレストランでボリビアの郷土料理のTamal(トウモロコシを練ったもの)、Sonso(ユカのパイ)、Cunape(餅のようなチーズのパン)などを食べさせてくれた。
どれも安心できる美味しい料理ばかりだった。
フィオレラはブエノスアイレスの学校を卒業して、ボリビアでカメラマンになっていた。今日はあるアーティストの個展をやっているから一緒に行こうと町の中心街にあるギャラリーへ連れて行ってくれた。
何年経ってもこうして昨日会っていた友達のように接してくれる彼ら。
人は一度会った人といつ再会出来るか分からない。
こんな遠い場所でまた会うことが出来たのは、お互いの記憶の中にそれぞれがずっと生き続けていたからである。
今日は久々に低地で体を休められそうだ。This travel supported by SURTREK.
※ウユニ、ポトシなどの写真は後日FBにたくさんUPします。
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ERIKO