先日、自宅にて節分レッスンを行いました。
節分について勉強した後、テーブルコーディネートをして、最後はみんなでお茶会です。
1時間のミニレッスンでしたが、和やかな雰囲気の中でさせていただき、無事におえることができました。
節分は例年、豆まきをして恵方巻きを食べる・・・くらいしかしていなくて
意味を考えることもなかったので、あらためて勉強する機会をいただけて良かったです。
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ここでは節分について少し書きますね。
節分
本来、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日はすべて節分だそう。
それぞれの季節の分かれ目ですね。
旧暦では、春の到来をお正月と並ぶ新年のはじまりとし、特に大切にしていたことから、
現在は立春の前日だけが節分の行事として残っています。
豆まき
古来、季節と季節の隙間には災いや邪気が忍び込むとされてきました。
今でも季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。
そういった厄災や病魔、油断といったおそろしいものを、鬼と一緒に祓ってしまおう
というのが、豆まきの風習です。
「鬼は外、福は内」の掛け声は、冬の寒気や陰気を祓って、
明るい春の陽気を招き入れるためのものです。
豆は「魔(ま)を滅(め)する」の語呂合わせからきています。
鬼
「鬼」は病気やら不作やら災いなど悪いことすべての象徴。
鬼は隠れて形を顕さないものとされ「隠(おに)」とも書くそうです。
昔から鬼のようなわるいものを丑寅(北東)の方角、いわゆる「鬼門」からやってくると
考えられていました。
そのため、牛の角と、虎の牙をもつ鬼の姿ができあがったそうですよ。
鬼がトラ柄のパンツをはいている理由はこれだったんですね!
焼嗅がし(やいかがし)
柊鰯(ひいらぎいわし)とも呼ばれる。
焼いた鰯の頭など臭みが強いものを柊の枝に刺し戸口などに飾る風習。
鬼は鰯を焼く煙を嫌い、家をのぞきにくると柊のトゲで目を突かれるので
魔除けとされています。
「やいかがし」なる節分飾りを今回初めて作ってみました。
スワッグ風にして、玄関に飾っています。
焼いた鰯の頭の代わりに、焼きうるめを。
大豆に見立てたナンキンハゼの実も一緒に。
シュールだけど、なんだか可愛くて愛着わいてきました。
恵方巻き
節分と言えば、恵方巻き!というのがここ最近は定番化していますね。
(私の小さい頃は恵方巻きを食べる習慣はなかったのですが、どうやらセブンイレブンの戦略により全国的に恵方巻きが広まったそうです。)
巻き寿司に「福を巻き込む」という願いを、また切らずに食す事から「縁を切らない」と
いう意味が込められているそうです。
今年の恵方は「西南西」です。
恵方
ところで、恵方とはどういう方角のことでしょうか?
恵方とは、歳徳神(としとくじん)がいる方位のことで、その方角に向かって事を行えば、
万事に吉とされています。
歳徳神は、陰陽道で、その年の福を司る神さまのことで、恵方は、
その年の十干(じっかん)によって決まるそうです。
十干とは
甲(きのえ) 乙(きのと) 丙(ひのえ) 丁(ひのと) 戊(つちのえ)
己(つちのと) 庚(かのえ) 辛(かのと) 壬(みずのえ) 癸(みずのと)
の10種類です。
今年の十干は庚(かのえ)です。
2020年はねずみ年ですが、正確に干支をいうと「 庚・子(かのえ・ね) 」です。
よく知らなくても、なんとなく聞いたことがあるかもしれません。
本来、干支(えと)とは、十干と十二支を組み合わせたものだということを知りました。
じつは恵方は、4種類しかなく、十干がわかればその年の恵方はすぐにわかります。
甲・己 → 東北東
乙・庚 → 西南西
丙・辛・戊・癸 → 南南東
丁・壬 → 北北東
来年の干支は「 辛・丑(かのと・うし) 」になりますので、
来年の恵方は「南南東」ということが分かります。
参考文献
『室礼おりおり』著:山本三千子/日本放送出版協会
『暮らしの室礼十二か月 季節の心をかたちにして』著:山本三千子/株式会社 淡交社
『日本の365日を愛おしむ―毎日が輝く生活暦―』著:本間美加子/東邦出版 株式会社
『日本の伝統行事』著:村上龍/株式会社 講談社
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次の記事では、節分のテーブルコーディネートについて書きますね。
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