35kmからの記憶、ほとんどありません。


というのも、周りを見る余裕が体力的にも精神的なかったから。


20kmから足がいたい、壊れた、人生で一番膝が痛いと言っていた彼。


人が変わったように
35kmのチェックポイントから驚くほど前に前に走り始めました。



今度は私がきついよ!



彼をひっぱっていかなきゃ、という気持ちがあって走ってましたが、立場が逆転したように「ついていかなきゃ」と思う一心で彼の背中についていきました。


本当にさっきまで走れないようにしていた彼が、急に走り出し(といっても分7.8kmのスピード)たので、さっきまで演技していたのかと思うほどでした。


37kmあたりからまた上り。
ゆるやかな上りであっても距離が結構あります、さらに反対車線は車が通るため道が狭くなっていました。


少しでもあるくと沿道から「歩いたら間に合わないぞ!」と厳しい励まし。



キロ8分じゃないと間に合わない。


足が辛い、それでも走る彼、
今思い返すと彼が走って進んでくれたおかげで完走できたと思います。





41kmの看板を超えてから、
あと1kmがすごく長く感じました。


枯れきった喉、もうどこも水分とれないし、おばあ様がくれたアクエリアスも彼が全部のんでしまったし←



ゴールする前に脱水症状おこすよ、これ。



と感じながらも、ゴールがある奥武山陸上競技場のなかへ。


中に入ると運営をサポートしてくれていた学生や、走り終えてビール飲んでる方がたくさん励まして並んでくれていました。


「もうすぐおわりですか?!」


応援してくれてる方に、思わず確認。
「もうすぐ、もうすぐ!あと500メートル!」


あと500も?!
と内心思いましたが、奥武山競技場の入口、最後の関門まで本当に後もう少しでした。


最後の関門は道が細く、みんな写真をとろうとするので、ここでまさかの渋滞。



やっとの思いで彼と、競技場へ。
ゴール、かと思うとゴールまでまだ少し距離がありました。



一歩前に足を出すだけでも辛い、
二人でひーひーいいながら手をあげて



ゴール!



彼よ本当にありがとうー!



「すみません、お水いっぱいもらえませんか?!」


ゴールした途端、口の乾きが最高値になり大会運営のかたに涙の訴え…
すると来賓用の席からお茶を1本もらえました、すみません。
ほんとにありがとうございます!



必死に体にお茶を入れてると
大きな音が3回。



閉門の合図でした。
後ろを振り返る余裕もなく、そのまま流れて賞状とメダルの受け取りへ…。






もう今すぐにも横になりたい思いでいっぱいでした。



スタートなってから25分して走り始めましたが、6時間13分にゴール。
あと2分で閉門でした。
ほんとにギリギリ。


メダル受け取ってから
ふたりして「お腹すいた」と色気のないことを言い合い、屋台で出ていた広島焼きを数分でペロり。


お互い「つらかったねー」の言い合い…。





素敵な琉球ガラスのメダル。
こちらこそ、ありがとう。


施設エイドのかたのおかげで水分に体力、そしてエアサロのおかげで完走できました。



素敵な大会でした、ありがとうございます!


※記憶がないところが多く、かなり雑文,乱文ではありましたが、長々と読んでいただきありがとうございました。