ご注意いただかなくても・・・大丈夫ですっ!!


今日はちょいと真面目に。


ワタクシは大学3年生の時から4年ほど、

特別養護老人ホームに勤めていました。

なぜって?


大学の社会福祉学専攻だったから、

夏休みの1ヶ月実習に行かなくてはならず、

選んだのは、老人ホーム。

それがきっかけ。





イヤだったお年寄り、立ち入りたくもなかった病院。

避けまくっていたお葬式。


特に、亡くなった祖父母の病院見舞、お葬式なんて

死ぬほどイヤだった。


納棺の時なんて、必ず行方不明な子どもでした。

(「孫」なのに、

受付のお姉さんの隣で近所の子みたいな素振り)






大学生になって、そんな自分を変えたくて、

あえて一番行きたくないところ、

老人ホームを実習先に選んだ。



行ってみたら、大変だった。

昔ながらの施設、

長年のこびりついた臭い、

覇気のない人々。。。


おむつ交換、

手洗いしたタオルから飛び散る便。

食べやすくするためだけど、

ぐちゃぐちゃになった夕食。

しかも、飛び散ってくる。



毎日、自分が情けなくなった。



でも、ある日気づいた。

お年寄りの行動一つ一つが、

「生きている」というサイン。



おむつ交換の時に感じる臭い、

便の状態、

覇気のない表情、

何度も繰り返される同じ言葉、

予測不能な行動の数々・・・。



全部が彼らからの「生きている」というメッセージ。



「未来のある子どもの方が大事」


そう思っていたワタシを変えてくれたのは、

老人ホームの人々。



もちろん、生きとし生けるもの、すべて大切な存在。

けれど、理屈でなく肌で感じられました。






昔、周りの人に質問されて困ったことを、

「病院で死ぬということ」の著者 

山崎章郎氏に直接聞いたことがある。





「なぜ、介護する必要があるのか?」


「それは、介護を必要としている人がいるからです」





納棺師、葬祭業・・・

介護の仕事以上に「なぜその仕事?」と

言われることが多いんじゃないかと思う。







今日はそんな映画が世界に認められて、

本当に嬉しい日だ。