新しいものに触れて
ものすごく満たされてるのと
言い表すのが少し難しいような複雑な感情が
入り混ざっててうまく表現できない気がするけど、記憶を記録に留めておこう!
まとめられるかわからないけど
長い昨日の一日を振り返ります。
昨日は
初めてプライベートコーチに教わる機会を得ることができました。
少人数セッションの中に入れてもらいました。
とても厳しくて有名なコーチ。
私はニュージーランドでは
チーム練習以外にもコーチングを得られる機会を常に設けてましたが、なんというかどちらかというと練習サポートがメイン。
とにかく数をこなすのがメインで量的なものが満たされるという感じ。技術的なアドバイスよりも選球眼をつけるのにはうってつけで、今でもたくさん投げてくれてありがとうって感じ。
これまで身の回りでみてきた人たちは
具体的に自分のスキルについて
いいところだけ伸ばしていくようなスタイルのコーチは多くいて、とにかくクリケットにおいては徹底的にしごかれた経験はない。
野球の時はもちろんあったし、
練習時間も鬼だったけど、
それはまた別の意味で根性論も強くて、失敗にはとにかく厳しい環境で萎縮する空気は毎日だったけど、細かいスキルは量の中で自然に身についたようなところもある。
昨日のコーチ。
クリケットの世界で初めてみるタイプだったなぁ。
典型的な本物のスパルタなコーチだった。
それはしっかりとしたスキルパフォーマンスにおいてシビアという意味で。
怒鳴るとかパニッシュメント与えるとかではなくて、純粋にテクニカルで厳しい。
インドではジュニア期からこういうシビアな人多いとはよく聞いてたけども、それをイギリスで根をつけて腰を据えて教えてるコーチ。
そうインド人なんですけども。
(前任のインドのメンズのナショナルコーチみたいな目力と貫禄ある出立ち)
助言の数もだけど、上手いショットか、ではなくて正しさを追求される。
ここに来て初めて、
スキルに重きを置いた、しかも本当に基礎の基礎に妥協を許さず、身体に刻印でも入れるような徹底ぶりの指導を生で体感した。
一言で、指導力は凄まじい。
その人の感覚ではなくて事実だけを伝えて修正を反復する。お手本も示されるのでそれに近づけようと繰り返す。
もちろん強制力はすごくて
言ったようにできない、やろうとしない人には
容赦なく露骨に嫌悪感剥き出し。正直で隠さない。
でも大袈裟でなく
あくまで本当に事実を突きつける感じ。
選手は何度言われても同じことができないことと向き合わなくてはいけないし、
妥協せずなんども指摘するものだから、
この選手はこれに苦戦してるのかー、と段々他のメンバーの弱点を初めて会った私ですら把握できるくらい。
ちなみにバッティングでは1日でかなりの量の指摘をもらった。しかも腑に落ちる。
認識してた部分もあるし、新しい感覚と、気づかなかった傾向も。
これを語るとかなりマニアックなのでここでは省きます。
ハードボールを打つ以前のフォームのチェックもかなり多くて、
徹底的に身体に刻んだ後にネッツイン。
ベースボールのように素振りという名の
シャドーイングもかなり重要視してて新鮮だった。
野球は基本的に球の軌道はシンプル(そもそもノーバンだから)。それでも選手は素振りを欠かさないのに、もっと複雑なクリケットでなぜ素振りを疎かにするのか、とも言っていた。
たしかにでもそこで指摘されたスキル的な部分はネッツでも指摘された。ボールがくる以前に、自分の癖の大半は見抜けるのかもしれない。
自分流のない無垢な選手は、こういう正しいプロセスから入ると凄く上達するだろうなと思った。
じゃあ自分のようにジュニアではなく大人のプレーヤーとしてはどうか。
捉え方を変えれば、かなりプラスだと思う。
要するに、0の0から叩き込まれる時間は正直限られているし、やり方も工夫が必要になる。イギリスに住んでいればそれこそ0の0でもいいし、実践の場で経験も積めるけど、私みたいに現実の環境に戻される場合には、自分の気づきと修正に活かせば良い。
とはいえ、つまみ食いではなく、徹底的に信じて全てを任せて結果を求める主義なので、コーチングをお願いすると他のコーチにはつけない(それは当然か)など本当は色々と制約もある。
遠距離の時点で誰かに求めないとやっていけないのでだいぶ同じ感覚ではできないとは思うけど。
でもこういう意識もレベルも高い集団の中でやらせてもらうと、楽しい。純粋に部活という領域ではなくて、お金も時間も費やして付いていってると覚悟は違うのかなと。もちろんただただ送られてるボンボンの子もいるだろうけども。
それでも今回、違う見方もできて、
ここまで私もこんなふうな泥臭いところに抜かりない徹底スキル指導を初めて受けたことはなかったけど、それでもまだまだ未熟な点がありながらも、よく本場で育ってない中で主な部分は埋められてきたなぁ、と。そんな実感すら抱いた。
どうやって学んできたんだ?という質問もあった。
それは常に上手い人からつまみ食いを重ねて、自分に合う環境を作ってきたひとつ成果なのかもしれない。そこだけは誇りに思わないといけないかもね。笑
もちろん、基礎ベースを疎かにはできないし、この集団の彼らからは学ぶことしかないけれど。
私が普段の生活(帰国してから)の中で、仕事もある中で、彼らのようなことを繰り返せるわけではない。
毎日4時間は大人レベルではプロの世界でないと無理だし、厳しい視点で見てもらえる環境下に自分を置くことは難しい。
だからこそ必要なものを厳選して感覚を維持していくようなものがどうしてもメインにはなる。
そこは自分なりにレシピを変えていかないと続かないかもしれない。
私も、彼の指摘が理解できる力がついてから見てもらえてよかったのかなと。
無垢の方が良いとはいえ、真っ新すぎてスキルが底辺すぎても教えられる内容の幅は変わるかなと。
それに理解してなくても、意識してただ体現できればヨシかもしれないけれど、
でもこの『納得する、考える、』ことが同じミスを繰り返さないのに重要だったりするのかなとも。
残念ながら、そのコーチお忙しい方で、
実はインタビューのお仕事でインドへ急遽今日から帰ることになった。
彼曰く、
1月にまたここに来たらどうかと。
毎日指導できると。
たしかにオフシーズンの間、インドアが使えます。そして日本もオフシーズン。
そう言ってもらえて嬉しかったのと同時に、
素直に踏み切れるかなというところのまずもやもや。
もちろん会社のGO無しでは無理だし、
なにより資金ね。
一緒にやっている選手たちは、
本場だし年齢もあるし、
まだまだ将来ビジョンが描けて当然。
優秀なコーチについて将来に向けた投資をする。
基本的には家族のサポートになるけども。
中には、そこまで圧倒的な上手さの差はそこまで正直感じないけれど、既にミドルセックスというカウンティーチームで今年デビューした選手も練習で一緒にいた。
実力だけではなく繋がりの世界もあるし(コネ)、そして力をつけるためにはお金の世界(裏金という意味ではない。投資の世界。)を肌で実感する。
私の場合は、正直な感情のひとつに
スキルに投資して上達して、そして元のディベロップメントカントリーに戻ったときに、初心者のサポートに時間を費やすファンクリケットが主体とならば、そこで落胆するよりも普段から野生的な努力でも良い気がして当然なのかなという気持ちも。
でもなんで、自分が海外で今こうして選手経験を積んでるのか、といった時には、
プロになりたいとか
有名なリーグに出たいとかではなくて
もっと競技者としての根っからの欲求というか
やってるからには徹底的に上手くなりたい
上手くなれる自信がある、
その欲求に従ってる感じで…
そして前の自分をどんどん超えていきたいし、その先に何があるかみてみたい。1番はこの競技にパッションある環境で身を置きたい。
こう思うのはスポーツマンとしてはごくごく自然かなと思ってる。
もちろんそんな目的で日本を離れて、海外で送っている時間そのものが、人生においてもかけがえのない私の財産だとも思うし。
イギリスに来て感じたのは、
クリケットは決して手軽なスポーツではないというところ。はっきりと、イングランドのクリケットしてる友人も、ここではちょっとお金持ちのスポーツというところは否めないねと言ってた。
もちろん身の置き方によるけれど、真剣にやれば凄く真面目にお金のかかるスポーツ。
小さな頃からの投資についてはクリケットだけではないけれど、
なんというか、昔はやはり子どもも勉強ができなくてもスポーツの分野で活躍の場があったみたいなところもあるけど、
やはり次のレベルへ次のレベルへと考えた時には
どんどん投資をすれば行きやすくなる世界。スポーツでも格差社会は実在する。
もちろんそれでも運と才能でサクセスストーリーは生まれることもあるだろうけれど、
何もないところから環境を作るには、やはりそれなりに必要だということ。
何かを得るには
犠牲を払うことになることも覚えておきなさい
という言葉。
コーチングフィーを決めるのに言われた中のひとつ。まぁ結局継続してみてもらえなくなったので、お代の話はなくなったけども。。。
この環境が羨ましいなという感情と
私には到底資金的には無理だなという現実。
ただ資金的な悩みを抱いたわけではなくて、ここで感じた不発弾みたいな感情は、もしも、そもそもここで育っていたらどんな環境でクリケット上達できてただろうか、何か全然変わっていたような気もして……という根本的なところもあるのかな。
ただバックグラウンドを悲観することなく
強み、個性、のように見てくれていた部分が彼は強かったけれど。
まあこの感情も
できることが増えてるからこその視点でもあり…
発揮できる機会の幅、将来的なモチベーションをどこに置くとか
そういうのが、要するに投資する額が大きくなればなるほど、ただ『上手くなりたい』じゃすまなくなるからね。
とにかく
今までみてこなかった世界をのぞけて、
もっとやれたら良いのになぁという気持ち
そもそもやれてたらという未来を想像してた気持ち、
やってもなぁという今現実の取り囲まれた環境を少し悲観した気持ち、
そんなのが少し入り混じった感情が残ったのも事実なのでした。
こんな感情を抱けるようになっただけ、ついていけてる自分がいるってことでしょう。ポジティブにみると。
終わった後に言われたのは、
彼の見立てだとあと5-7年は選手としてクリケットに身を置けるだろうと。
そんなことズバッと言われたことないけれど、
私の将来プランはそんなに長くなかったから
えプレーそんなにできんのか、?というね…
ちょっとそれはわからないけど
陸上の投擲選手みたいにね。
年齢重ねてた時に、確実にフィジカル以上にスキルが優る時がやってきて、そこでも更に成績が伸びるみたいな域でやれたらすごいなとは思う。
今回一つ練習中に大きく衝撃的なことがありました。
それは自分がネッツに入ってないときに、
ボーリングは?っていわれたので、
いや自分はボーリングはしないと言い切ったんです。
そしたらボーリングしてって一言(あれ、聞いてた?)
ボールを準備してから更に確認で
普段スローダウンしかやってないんだけど、、
すると、いやボーリングして(まぢか)
とりあえず遊びでしかやってないオフスピンをやると、2球だけみて、
ペースでやってみてと。
数球放ると、もっとランナップつけてって。
普段ボーリングなんてしないんだけどと言うと
(しつこい)
バッツマン目線で、ボーラーやってると色々知れるのになんでやらんのか、と。
なるほどね、そういう目線では勉強になるのか、
と自分を納得させてると…
次々にスキル指導が始まって、
とうとうコーチともう1人立ってる間でボーリングしたり、スキル体現できるまで私だけ連続でとにかく『もう一回、もう一回』と何度もランナップで投げさせられたり、真剣モードに。
あれ、ただのバッツマン目線じゃないん?と心の中で思っていると、
なんで今までやってないの?と一言。
いや野球スローぽかったし、さっき言われたようにフォロースルーの変なフォーム(回内する変な癖)はやり投げの名残だし、とたじたじに伝えると、
足の土台がしっかりしてるから、ペースの方がいいし、力が伝わるようになれば球速も伸びるとおもうと。
フォーム修正なんて繰り返しやるだけだと。
まさかの
この分野について話すなんて思ってなかったわ。拍子抜け。こんなにやらされると思ってなかったわ。
ちなみにチームの練習ですらボーリングは適当にやっていたのに😂
おかげで、背中バキバキ、、、
息抜きに!?
これから取り入れてみるか?
まさかの練習内容の一つでした。
ちなみに、
練習した場所は
テニスコートや陸上のトラック、クリケット(コンクリピッチ)そしてネッツと、レクリエーション広場というだけ色々揃ってて、
来てすぐにトラックを走るところから始まりました。大学のアップを思い出します。
とても良い天気だった!
結局、8:00-12:30くらいみっちりネッツエリアで。
これを今日のメンバーたちは毎日こなすらしい。
キッズのアスレティック広場に
パステルカラーの可愛いミニチュアハウスも。
森の中だとなおオシャレ。
お昼もご馳走になりましたー
フィッシュアンドチップス、岩塩だと美味しい!
ここから最後にスーパー苦労話を………
そもそも家がグラウンドから遠いので、
電車で1時間弱かかるので、出発は6:30でした。
大きな荷物を背負って電車へ向かいます。
予定時刻では10分前にはグラウンド着。
ところが事件は起きます
地下鉄に乗っていると、
まだ全然道半ばな駅で、
突然のアナウンスと共に車内の電気が消えます。笑
そしてホームに着くなり、はいはい降りてー
乗客がホームに立ち往生しようものなら、
早く退散!もうないから電車
どういうこと!!!??
とおもいきや、全然STOP
そうまたストライキ。
もうしょっちゅうですよ。
しかも、やるからには徹底的に。
メトロ全線だけでなく、JRも大江戸線も全部、みたいな………
大迷惑。
少し走るものだから余計に路頭に迷う人が駅にわんさか。
仕方なしにバスに向かうも、
ストライキの影響でバスもコミコミ…
はぁ😮💨
これで練習も間に合わない…
結局、大幅に遅刻しました。
そして帰りは帰りでやらかしました。
このランチでお腹満たされたあと、
パディントンの駅でおろしてもらったんです。
エリザベスラインだけは開通したとのことで。
ドアが上にぐぁーーーんと開くこちらの高級車
初乗車!
中も車じゃないみたいだったなー
飛ぶのかと思って思わず後部座席、無意識にシートベルトしてたわ。
そんで、ストライキのせいで渋滞してる中わざわざ乗せてもらったのに、、、
駅に着いてふと電話をしてると
大変なことに気づきます。
クリケットバックしか持ってない
小さい貴重品のバックをクリケットバックの中に入れてたつもりが、ご飯の時に取り出したのをすっかり忘れていました。足元に置いたままだ
終わったな……私のお財布、クレジット、その他チャージャー、おやつ
ヨーロッパで1番やってはいけないやつ。
ダメ元で電話してもらったところ
なんと、お店でキープしてくれてた
そもそもチャージがほぼない。
手元にお金がない。
家までまだまだかかる(電車ないのでルートも調べないといけない)
という絶体絶命な中、よかった!
お店の人が気づいてくれたんですって。
中身も全部無事でした反省してます
片道2.4キロだから往復で5キロのなかなかなツアーでした。
でもこの取りに行く時に、それまで気づかなかったステキなルートが通れて癒されました。
リトルヴェニスと呼ばれてるのかな!?
リージェンツ運河沿いにたくさんの遊覧船。
クリケット
液晶のボウラーの映像から繰り出される球が結構速いけど面白そうでした。バッティングセンターで野球ならありますよね?そうそのクリケット版。
チェスと同じサイズの少女が
必死に動かしとった
そしてその無駄な往復のあと、
乗り場を間違えて指示されて大往復して反対ホームから乗って、さらに気づいたら電車逆走。気付いてからまたパディントンへ。
どんだけ好きなんよ、パディントン…
でそこから3回バス乗り換えて
(心配して一度降りて実は4回)
家着いたらもう9時過ぎでした。笑
途中コーヒーで寛いだのもあるけども
もうとんだ長旅でした。
それもこれも全てストライキのせい
ひとつは私のミスが含まれてるけど。
とにかく長かったけど、
素晴らしく濃厚で新しい刺激的な一日。
このへんで締めます。