エリーの探し物
密封された袋の中
叫んだり泣いたり
聞こえない
この声は届かない
外に出られない
内側からは破くことができない
叩いても音が漏れ出ない
ここにいるここにいる
誰も気づかない
大切な人すら
風がひと吹き
飛ばして降りた
黒い海の上
木のない島の上
一羽の鳥すら
触ってくれないのだから
祈りは届かない
涙は消えて無くなり
声は掻き消され
朽ち果てる
ぼやけた目に映る
星たちが
こちらを見ていた
背中に乗せてあげることもしない
体ひとつなのに
太陽が離れていく
心は小さくなってしまった
青はぼやけた
あんなに傷付いた脚にも目を閉じて
枯れていることを隠したがる
涙が溢れ出る
とてもとても自由で優しい
遠くに見える過去に
心が鼓動を始める
時は過ぎたけれど
振り返って降りていく
背中に乗せてあげられなくても
枯れた翼が痛んでも
隣に座ってお話をする
傷は癒やせないだろう
君は弱々しい手で
抜け落ちた羽を拾い集めて
砂を落とし労わるように渡してくれた
「僕の羽は焼けたよ」
高く昇りすぎる程の強い翼を
脱ぎ捨てた
君は美しく笑って
ぼろぼろの翼に息を吹きかけた
「僕は振り返らなかった」
優しい気持ちは枯れなかった
道が広がった
辿り着けるかわからない
だけどもう一度
鮮やかな青に映えるおんぼろの翼で
光を浴びよう
凛とした影
いつの間にか強く大きくなった
集まる色彩がたくさん暖かくて
影を信じている
創り上げたのは確かに頑丈で
壊すことはできない
強風の中で
影は柱となった
見すぼらしい足元にそれはある
弱々しく異彩を放つ足跡にくっついてきた
影と一体化して闘うのか
影を切って柱を探すのか
その輪郭をなぞる
選択があることを喜べず
立ちどまった色を通り過ぎることもできず
光り輝く点に向けて真っ直ぐに
歩くこともできない
枠の中は空洞で
決して強くはない
色彩が中に色を塗ってくれるから
一生懸命に自分の色を薄めて
だから振り返る
そうして、私は遅くても重くても
影を連れて進む
そうして、光はずっと点のまま
共に立つ柱を得られないまま

