みなさんお久しぶりです。

だんだん寒くなってきて季節がはずれたウイルスも流行っているとのことですが、お元気でお過ごしでしょうか?

今年の3月から5月にかけて綴った私の元JW2世としての人生を読んでいただき、思った以上に反響をいただきまして本当にありがとうございます。

世界から見たらちっぽけなひとりの人間の人生ですが、それでも共感してくださる方、寄り添ってくださる方がたくさんいて、私は嬉しいです。

私はJWの母子神権家族として育ち、エホバへの信仰心を持ってはじめて親から愛してもらえるという条件を満たせず、さらに会衆内でのいじめ、長老に恋心を弄ばれ、自分を愛する方法もわからず、人に愛される価値なんてないと思い、自分の存在価値がまったくわからずに拗らせて大人になってしまいました。

結婚して子どもをふたりも授かっても、『好き』という感情はあっても『愛してる』の感情がわからず、特に子どもに対して愛情表現ができないことがものすごく苦しくて、その原因がJW人生にあるのだと、安倍元首相の事件により『宗教2世』というワードを見た瞬間に感情の蓋が開いてしまいました。

そこから3ヶ月程で私のJW人生を号泣しながら書き起こし、ブログとして公開し終わりそこから半年が経ち、日々様々なできごとが起こり、たくさんの方に話を聞いていただけて、私は自分の感情を認めること、まわりに振り回されずに自分のごきげんは自分でとること、をようやく頭に置けるようになってきました。

このあたりは私のX(旧Twitter)を辿っていただくとすべて吐露しております。

今では少しだけ、自分を好きになるってこういうことなのかな、と思えるようになってきました。

けれど根づいた感情や性格はなかなか変えられず、うしろを向いてしまったり後退する時もあります。

それでも2歩下がってもまた3歩進めばいいのかなくらいに思えるようになれています。

ブログを読んでくださっている方、Xで暖かくやりとりしてくださっている方には感謝でしかありません。


そしてエホバの証人問題支援弁護団がかねてより『宗教虐待ガイドライン』に沿ったエホバの証人調査を行なって『実態調査報告書』を作ってくださり、2023年11月20日その報告書を公表してくださいました。

アンケートは僭越ながら私も回答させていただき、2時間かかり何度も涙を流すほど苦しかったです。

そのひとりひとりの血の涙をもって答えた回答ひとつひとつを取りこぼさず丁寧に拾ってくださり、エホバの証人の実態が世間に公表されたらいいのにという私個人の28年の悲願が達成されて、公表していただけたことに感謝でしかありません。

報告書はデータで見ることができますが、私はその重みを感じたくて等倍でプリントアウトし、毎日少しずつですがしっかり読ませていただいています。


https://jw-issue-support.jp/news/20231120/


報告書にも記載していただいていますが、これは私というひとりの元JW2世からのお願いです。

エホバの証人という宗教組織を全く知らずに生きていけたらそれがいちばん幸せです。

そして信仰の自由を私は一切否定することはありません。

けれど長い年月をかけて組織に縛られ、今もその弊害に苦しんでいる人がたくさんいます。

そして今もエホバへの信仰がどうしても持てず組織から抜け出したくとも抜け出せなく苦しい思いをしている子どもたちがいます。

そういった子どもたちは学校生活という1日のうち長い時間を過ごす場所で教理に縛られたくさんの禁止事項を科されることにより居場所をなくしています。

私もお友だちをたくさんなくし、奇異の目や侮蔑の目を向けられて小学生から高校生時代を過ごしてきました。

事故に遭い輸血をすれば助かる命を、教理という押しつけより拒否させられて助けてもらえなかった子どもたちもいます。

私はもういい歳をした大人なので、自分の傷は自分で治せます。

けれど子どもたちは守られるべき存在であり、信仰の自由という権利を有するひとりの人間です。

そういった子どもたちが、私とおなじ思いをする子どもたちがひとりでも減ってほしいと、私は強く思っています。

もしあなたのまわりに信仰心を持てず苦しそうなエホバの証人を親に持つ生徒、患者さん、ご近所の子どもがいたら、助けの手を差し伸べてください。

もしお友だちにいたら、大きなことをしなくていいから『大丈夫?』って声をかけて寄り添ってあげてくださいね。

気づいてもらえて寄り添ってもらえるだけでも、その子はすごく救われたきもちになるしあなたに優しくしてもらえたことは絶対に忘れないと思います。

私にはそんな人は、学校の先生にもお友だちにもどこにもいなかったから。


長い長い文章をここまで読んでくださりありがとうございました。

またこちらでもおじゃますることがあるかもしれないので、どうぞよろしくお願い致します。