僕は汚染ガレキの広域処理には反対です。
とは言っても何か大した活動をしている訳でもないです。せいぜいデモや講演会に二・三回足を運んだり、ちまちま署名するくらい。
そんな感じなので、小さいお子さんを持つパパ・ママ達の危機感とは比べるべくもないレベルではあるんですね。
なので、ここらで「なぜガレキを燃やしてはダメなのか」の基本をもう一回確認しておこうと思います。
●汚染濃度を正しく計測するのは不可能
一部のサンプルを測るだけ、という問題もありますが、そもそも行政の方式ではγ線核種しか計測できないので、ストロンチウムやプルトニウムは完全にスルー
されるし、またスルーすると言ってる訳です。
●個々のガレキの汚染は低くても、全部足すと高レベルの汚染
先日大阪府が出した指針では100bq/kg以下を受け入れ基準としてますが、仮に50万t処理したとすれば単純計算で500億ベクレル。しかもこれα・β線核種は入ってません。
●放射性物質の処分の問題
どんな形であれ、出た分は自治体で引き受ける訳です。フィルターで防ごうが何しようが、放射性物質自体は無くなりませんから、100%丸ごと自治体に残ります。それがホットスポットになるかも知れない訳です。
ちなみに大阪府は埋め立てと言いつつ海に捨てる方式。
●人体への影響が未知数
行政も内部被曝は考慮してますが、基本全部ICRPの基準なんですね。
ICRPが設定した係数で内部被曝量を出してるので、例えばECRRの係数では同じセシウムでも10数倍になる(この辺の計算は僕も勉強中なので、立場によって大きな差が出る事だけしか言えません)。
このICRP基準には批判が当然出ているのですが、政府もどこの自治体もきちんとした答えはありません。
ここまでは学問的と言えない事も無い話ですが。
もっと由々しき問題もあるのですね。
●ガレキ拡散は東北の復興にはならない
結局受け入れ自治体にお金が落ちるだけで、処理する産廃業者さんが嬉しいだけです。
東京都の場合、東電のグループ会社が処理を請け負って仲間内でお金を回しちゃってます。復興を言うのなら、東北の地元にきちんとした処理施設を作らないと意味が無い訳です。
さらに、島田市みたく市長と業者の関係が色々疑わしい場合は最悪です。
●市民が知らない所で話が進められている
大阪の場合、市民説明会無し。検討会議は一応傍聴できますが意見はNG。
広報も市のHPの判りにくい所にちょこっと載せてるだけ。こんなもん普通は判りませんって。
僕も途中まで知りませんでしたし、他の自治体も似たようなものでしょう。
生命に関わる問題を密室で決めようとするとか、まず倫理が踏みにじられてるって事です。
まだ他にも色々ありますが、主な問題はこんな感じでしょうか。
各自治体でガレキ問題を考えたり行動してる人達の様子は、
IWJで見るのが早いし一番リアルです。
http://iwj.co.jp/channels/main/
僕もここで大阪の検討会のひどさを知りました。
傍聴してた女性の一言が忘れられません。
「あなた達がやってるのは何人死んでいいかって言う議論なんですよ!!」
もう一度、肝に銘じておこうと思います。
