ドストエフスキー作
大まかに言えばシンプルな物語。独自の哲学をもとに正義と判断し殺人を犯す。そして、その場に居合わせた関係ないものまでも殺めてしまう。
「悪しきものを罰するためには自ら罪を犯す」
これが主人公ラスコーリニコフの哲学であり正義感だったのでしょう。その哲学に至るまでの過程は、貧困に生きてきた環境の中、知らず知らずに歪んできたもの。心が狭くて誰かに罪をかけないと自分が保てない。そんな心境が無意識のうちに哲学を作り上げたのかもしれない。
ただ、実際罪深きものを自らの手で罰した後も苦しみは続く。思った以上に精神的にダメージがあり幻覚が出て精神が病んでいく。多分その時ニコフはその意味を理解できず「なぜ?」という思いでいっぱいだったのだと思う。
罪深きものを罰したとしても、また自ら罪を背負うだけ。その罪を隠して行き続けること自体が苦しみであり、常に罪と隣あわせで生きる人生となる。唯一、その苦しみから解放されるのは、自らの罪を認めその罪を償うこと。そして、生きてるうちにその罪の償い=罰を受けるということ自体が神さまの恩恵ではないかと思う。
最終的に、罪を認め罰を受け償うことで苦しみから解放されるという内容の話だった。
まとまりない感想になったけど、貴重な舞台を観れて良かったです

