呪文はJOY

白色ワセリン
脂の膜をつくって皮膚から水分が逃げないように密封する働きがあります。塗っているうちに体の中から皮膚に水分が補給され保湿できます。軟らかくて、より純度が高い眼科用のワセリンもあります。

ヘパリン類似物質(例;ヒルドイドなど)

水分と結合し、これを逃さないことで保湿します。

尿素軟膏尿素(例;ウレパール、パスタロン、ケラチナミン)

水分を保持する作用があります。ただし、乾燥が強いところや傷のあるところに塗るとヒリヒリすることがあります。

ビタミンA含有軟膏
カサカサをおさえることで保湿します。

亜鉛華嘆軟膏
昔からある代表的な保湿剤です。他の薬剤を塗った上に重ね塗りして使われることが多いようです

塗り方
乾燥しているところに少しずつ薬をのせて、手のひらでスッと伸ばしてください。すり込むように塗る必要はありません。皮膚のシワの方向に沿って塗れば皮膚への刺激を減らすことができます。たとえば背中の場合、背骨と直角方向に塗ってください。
 また、先に手にとってから塗ると手の保湿に使われてします、患部に十分な量の薬がいきわたりません。
 

塗る回数
 123回塗ってください。とくに、ヘパリン類似物質や尿素軟膏は水分を結合することで保湿効果を発揮します。肌が乾燥しているときに塗っても、皮膚に含まれる水分が少ないので十分な効果が得られません。水分をたっぷり含んだ入浴後や手を洗った後などに塗れば、保湿成分もしみこみやすく保湿効果が上がります。ただし、入浴後は皮脂膜が取れて水分が逃げやすくなっています。入浴後10分以内に塗るようにしましょう。
 乾燥した部位に霧吹きで水を吹きかけてから塗るのも効果的です。

塗る期間
 一定期間塗り続ける必要があります。乾燥肌がおさまれば塗る回数を減らしたり、中止してもかまいません。冬に肌が乾燥する方は、秋から保湿剤を塗っておけば乾燥肌の予防になります。

“軟膏”は、水をはじき皮膚の皮膜保護作用も期待できますが、ベトベトしており洗い落としにくいという欠点があります。しかし、多少微生物 が侵入しても、活動に必要な水分を確保できないので増殖する事ができず、汚染は進行しにくいという利点もあります。


“クリーム”は、容易に洗い落とすことができ使い勝手がよいのですが、粘膜やびらん面などに用いると乳化剤の刺激によりかぶれたりすることがあるので注意が必要です。軟膏に比べて微生物が侵入・増殖しやすいリスクはありますが、塗り心地はサラッとしており使いやすいです。


軟膏… 基剤に保湿作用があるので、皮膚を柔らかくする作用、病巣を覆って保護する作用、肉芽形成作用が期待できます。皮膚刺激作用も弱いのですが、主薬(いわゆる主成分)の吸収が悪く分泌物の吸収が悪い、夏場などはべとつくなどの欠点もあります。


クリーム… お薬の配合がよい、ベトベトしない、皮膚を冷却するなどの作用があります。吸収もよく、水で洗い流すこともできます。


ローション… 少量で広い範囲に延ばせます。カサブタや亀裂などの損傷部位にも適応しやすく、毛髪部位にも使用することができます。使用感がよく、冷却作用もありますが、皮膚への刺激作用が強く、保湿作用が弱い点が挙げられます。

 特に処方が多い、セファドールとメリスロンについて薬理作用や作用点について書いてみます。

 「抗めまい、または抗動揺病効果」が適応に記されているものの分類は

内耳循環改善系:セファドール、メリスロン、イソメニール

抗ヒスタミン系:トラベルミン、ドラマミン、

浸透圧利尿薬:イソバイド、メニエットゼリー

循環改善剤:カルナクリン

代謝賦活剤:アデホスコーワ顆粒(アデホス錠はめまいの効能・効果が承認されていない)

ビタミンB12製剤:メチコバール

その他、抗不安薬(セルシン、メイラックス、デパスなど)・抗うつ薬(SSRIなど)・脳循環改善薬(サアミオン、セロクラール、ケタスなど)・制吐剤(プリンペラン、ナウゼリンなど)がある

【セファドール】  塩酸ジフェニドール
 
 〈薬理作用〉
   椎骨動脈の循環改善作用:アンジオテンシン?により攣縮した椎骨動脈を緩和し、血流量を増加させる。患側の椎骨動脈血流を増加させ、血流の左右差を改善する。

   前庭神経路の調整作用:末梢前庭神経からの異常なインパルスを遮断する。延髄の嘔吐中枢を抑制する作用もある。
   
   眼振抑制作用

 〈効能・効果〉
   内耳障害にもとづくめまい

 〈注意事項〉
   抗コリン作用があるので、緑内障の患者、前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者、胃腸管閉塞のある患者へは慎重投与

 〈主な副作用〉
   浮動感・不安定感、頭痛・頭重感など、発疹、眼調節障害、口渇、食欲不振、悪心・嘔吐、傾眠、動悸、顔面熱感、口内違和感、肝機能障害など


【メリスロン】  メシル酸ベタヒスチン

 〈薬理作用〉
  内耳循環障害の改善作用:・内耳の毛細血管括約筋を弛緩し、内耳血流量を増加させる。・内耳毛細血管の透過性を調整することにより、内リンパ水腫を除去する作用もある。

  蝸牛管血流増加作用
  
  脳内血流量増加作用:内頚動脈の血流増加により脳循環を改善する。

 〈効能・効果〉
  メニエール病、メニエール症候群、眩暈症に伴うめまい、めまい感

 〈注意事項〉
  ・ヒスタミン類似作用があるため、消化性潰瘍の既往歴のある患者及び活動性の消化性潰瘍のある患者、気管支喘息の患者、褐色細胞腫のある患者には慎重投与
  ・片頭痛を伴うめまいには使用しない→頭痛を誘発するおそれがある

  〈副作用〉
   悪心・嘔吐、発疹

クラリスDSとムコダイン細粒の配合変化(苦味)

クラリスDSとムコダイン細粒の混合による苦味の問題だがクラリスDSのコーティングが弱アルカリ性のため弱酸性のムコダイン細粒でコーティングが剥がれる事によるもの。
よって酸性の薬剤や飲料との服用は避けるべき。
小児への酸性薬剤との併用時にはクラリスDSを一番最後に服用させるのがベター。
理由は、クラリスDS自体がやはり苦味が生じるため苦味のない他剤を嫌う可能性があるためコンプライアンスの面からも後の方が良いと考えられる。

[追記]
クラリスDSの苦味軽減のために重曹をクラリスDSに対して1/20~1/10の量を添加する場合アリ。
アルカリに傾けることにより薬剤コーティングを保持するのが目的。(pH6より酸性でコーティングが剥がれ成分が溶出し苦味+)

鼻アレルギーではくしゃみ、鼻水、鼻づまりのほかに鼻血も高頻度です。
物理的刺激がほとんどで、こする・入り口付近に鼻くそがつきやすく指を入れる・鼻をかむ頻度が増える。・強くかむなどの要因があげられる。
鼻中隔粘膜にあるキーゼルバッハ部位(血管が鼻粘膜の表面に集まる場所)は、鼻の入り口から指が届く範囲の距離にあり、血管壁は容易に傷ついて出血が起こる。いったんこの場所が傷むと、くしゃみをしたり、顔を洗ったりするだけのささいな刺激でも鼻血が出る。

【治療】
アレルギー予防・治療が大切。アレルギー鼻炎がおさまると、違和感がおさまり物理的刺激(触る)を少なくできます。また鼻粘膜に対する刺激が解消され、血管壁も安定して鼻血頻度も減少する。アレルギー治療薬を処方したり、鼻の入り口の乾燥を避けるため軟膏を使用したりもします。

(徳島県医師会ページより)
「入り口から近い距離にある血管が鼻粘膜の表面に集まる場所で出血しやすく、アレルゲンにより触ったり、鼻をかんだりする頻度を減らす必要があります。また鼻水が出ていなくてもアレルゲン自体による鼻粘膜刺激を抑さえねばなりませんので抗アレルギー薬を使用して血管の壁を安定させたり、軟膏を塗ることで乾燥を使用したりすることもある」