2009.7.10薬師寺ライヴの後半です
前半は前日分を見て下さい
『空が泣くから』
水煙が舞台を覆い講堂の両端に掛った
白い垂れ幕に空の映像が映る
中央から幾つものレーザーが重なり幻想的な
水のスクリーンになっている
『春涙』
曲ごとに講堂内のライティングの色が変わるのだが
やっぱりこの曲はピンク
そして次の曲のイントロは…
『街』だ!
耳にした一瞬で今まで剛さんと共に過ごした
応援の日々が一挙に蘇ってくる
あの時の笑顔、あの時の涙、あの時の言葉
すべてがこの時の為にあったのかと思う
今の剛さんの『街』は優しくて
何もかも包み込む強さが持った
確かな未来を歌っている
気が付けば泣きながら一緒に歌っている自分がいた
MC
東儀さんがいなくても雨は降らなかった
昨日のリハで雨が降るだろうかと言うと薬師寺の方が
「絶対降らないです」と…いやでも降水確率が70%で
「いや絶対降らないです」ということで
ほんまかな~と思ったが賭けに出てテントを外し
「腹をくくられたようですね」
「はい、もう降らないと決めました」と出て来たが
ほんとに降らなかったいうのは凄いですねと
会場からも思わず拍手が
奈良はほんと言葉では説明できない
不思議な力が流れている
薬師寺さんには特にそういうエネルギーが
流れている中で歌って演奏できるということは
本当に凄い幸せなことで中々ここまで
すんなり来ることはないと
ぜひ奈良に来てもらって、変わらないところや
逆に何かを変えていくような奈良の良さを
感じてもらいたい
明かりは気付けばほんとに真っ暗で
皆さんがそんなに見えなくなってきちゃったけど
でもちゃんと心と心は繋がってますからね
歌っているとやっぱり目に見えるものがすべてではなく
やっぱり繋がっているということが
凄く大事なんですね
皆さんもこの『空』という曲を
心で聞いて頂きたいと思います
『空~美しい我の空』
東儀さんが再び登場
篳篥の音が『空』に彩りを添えていく
レーザーに水煙が反射して空に雲が流れていくようだ
そしてどこまでも届けとばかりに伸びる澄んだ歌声
やはりこの曲が奈良に一番あっていると思う
MC
最後は奈良に眠っているメッセージを
数々呼び起こすくらいの気持ちで音を鳴らしますんで
皆さんも自由に一緒に僕達とセッションして
奈良の空の下で本当の自分を見つけて下さい
『FUNK セッション』
薬師寺に奈良の空にギターのリズムが鳴り響く
すると剛さんがギターを弾きながら
舞台からゆっくりと階段を下り始めた
まさか…そんなこと…一歩一歩こちらに近づいて来る
踏み出せば触れる程の近さで立ち止まり
目の前で一心不乱にギターを弾き鳴らしている
その瞬間、剛さんのギターの音しか耳に入らなくなり
このまま時が止まればと思った
スペシャルゲストソロ
篳篥という楽器は不思議だ
ウエットでのびやかで
こんなにFUNKに合う音なんだって知った
パーカスソロにドラムソロ
屋敷さんのドラムはお腹に響くパワープレー
ベースソロ、ギターソロ、キーボードソロ
そして剛さんは講堂に入り弥勒三尊像に向かって
ギターで仏様と長い対話をしていた
MC
ほんとにいろんな方々のお力で
仏様や神様のお力を頂きながら
今日という日が始まって終わっていくんだなという
この過ごした時間が僕にとって
人生の中で本当に素晴らしい1日になると
今、確信しています
今日のこの日が皆さんにとっての勇気であったり
光であったり、希望であったり、愛であったり
そういったものに繋がっていけばいいなというふうに
本当に心から思っています
改めて剛さんがバンドメンバーを紹介しながら
一人ずつ仏様に一礼してからはけて行く
東儀さんが紹介された時、胸に手を当ててする
お辞儀がとても優雅で
そこから流れるようなしぐさで剛さんに
手を差し伸べて返した姿がこの日を語っていた
繰り返し何度も何度も大好きな奈良の空の下で
歌えたことの感動や感謝を述べる剛さん
帰り道は溝が多いので胸までハマってしまわないよう
ちゃんと足元を気をつけてお帰り下さいと
ユーモア混じりに気遣う優しさ
この奈良の空の下で皆さんとこういった時間が
多くでも作れるようにがんばる
いつどうなるかわからないが
またこういったかたちで皆さんと巡り合う
ことができると思うと
最後は「また奈良であいましょう」と
深々と長く頭を下げた後、手を振りながら
弥勒菩薩様に手を合わせ姿が見えなくなった
凍れる音楽に誇れる音楽を捧げた時間だった