読書、特にマンガで未来視を行うことが多いので
何を読んでいるのか気になる方もいらっしゃると思ったので
▶︎未来視と未来予測
何を読んだのか書いてみようかなと思います。
ただ、どのマンガが未来視の元となったかなどの詳細は書きません。
悪しからず。
最近読んだのはこのマンガです。
主人公は８０歳の幸田まり子さん。
連載最終回では８３歳になられています。
この話、父がまだ生きていたときか亡くなったあたりに
一度読んだことがあったんですよ。
（発売日を見たら２０１６年だったので家のことで揉めていたころでしょう）
このお話、初っ端からハードでね。
同居問題や孤独死（それも４世代住んでいたご家庭での）から
まり子さんが家出するところから第一話が始まります。
たしかそれで１回読めなくて脱落したんです。
この作者さんのお話は他にもこれを読んでいるのですが
現実的な話をバンッと出してきます。
心が弱っているときにはお勧めしません。
とはいえフィクションなので
主人公のまり子さんには幸運がいくつかあります。
８０代でも誰かの手を借りずに１人で行動できること
そして現役の作家という長く続けている仕事があること。
この２つはまり子さんにとっての幸運です。
そしてまり子さんの一番の幸運なのは
物事を柔軟に受け入れられる性質と自ら行動を起こせることです。
物語の中でまり子さんはたくさんの問題に直面します。
連載の打ち切りで仕事をなくし
助けてくれた相手と離れなくてはならない事態も起こりました。
それでもまり子さんはご自身が仕事の中で培ってきた人脈や
長年やってきた作家としての能力を使って
問題を解決していきます。
まり子さん自身に降りかかる問題だけでなく
周囲にも問題が降りかかります。
嫁姑問題
ネットカフェ難民
高齢者の認知問題
シャッター商店街
欠陥住宅と悪徳業者
ゴミ屋敷
セルフネグレクト
高齢者とペット
とこれでもかというくらい
現代社会で問題とされていることが出てきます。
その１つ１つをまり子さんとその仲間が解決していきます。
最後はハッピーエンドなので安心して読むことができると思います。
「傘寿まり子」の中で特徴的なのは
自ら行動する方が幸運をつかむことです。
最終話でまり子さんはこのように語ります。
幸せが変化するなら不幸だって変化する
（中略）
みんな行く先々で新しい世界がはじまる
自分の予想通りの未来を作れる人なんていない
そう語るまり子さん自身が
この物語の中で最も行動する人です。
そしてあきらめない人でもあります。
この作品には「あきらめる人」がたくさん出てきます。
まり子さんと関わって
あきらめるから問題に向き合って幸運が訪れる
そういう形で物語が進んでいきます。
「傘寿まり子」「またのお越しを」のどちらもそうなのですが
どのようにビジネスを始め、続けていくのかの参考にもなるなと思います。
もちろんフィクションなので
現実には起こり得ないファンタジーな部分もあるのですが
どのような視点を持つべきかをかなり詳細に描いておられます。
ご興味ある方は一度読んでみてください。
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