黒猫と踊れ
病院帰り、何の気もなしに寄ったリカーショップ。
手頃な値段の白ワインを買ってみる。
深夜、よく冷やしたそれを部屋で飲むと、ふわりと体が溶ける気がした。
ふわり。
ふわり、ふわふわ。
いまなら眠れるかな、と手を伸ばした薬ケース。
ふわふわ。
くるくる。
気がつけば、転がる私と、瓶。
腕には紅い線が幾筋も。
これはきっと猫の爪だよ。
手頃な値段の白ワインを買ってみる。
深夜、よく冷やしたそれを部屋で飲むと、ふわりと体が溶ける気がした。
ふわり。
ふわり、ふわふわ。
いまなら眠れるかな、と手を伸ばした薬ケース。
ふわふわ。
くるくる。
気がつけば、転がる私と、瓶。
腕には紅い線が幾筋も。
これはきっと猫の爪だよ。
アナタノセイデ
その言葉を言わないで
わかってる
わかってるから
私が生まれてきたのが間違いなの
私が男じゃなかったから
私が健康じゃなかったから
成績が悪いから
良い子じゃないから
死にたい気持ちすら迷惑なら
私はなにをすればいいの?
わかってる
わかってるから
私が生まれてきたのが間違いなの
私が男じゃなかったから
私が健康じゃなかったから
成績が悪いから
良い子じゃないから
死にたい気持ちすら迷惑なら
私はなにをすればいいの?
かえりたくない
かえりたくない
かえりたい
かえりたくない
病院の日々は平和。
あまりに平和なものだから、
留まるために良くない努力をしたくなる。
いけないことだと私は解っている。
でも私でない私は我慢を知らない。
あの女が来なければ、
口を開かないでいてくれれば、
私は私で居られるのに。
かえりたい
かえりたくない
病院の日々は平和。
あまりに平和なものだから、
留まるために良くない努力をしたくなる。
いけないことだと私は解っている。
でも私でない私は我慢を知らない。
あの女が来なければ、
口を開かないでいてくれれば、
私は私で居られるのに。