Poison Mind・女性専用車問題論

Poison Mind・女性専用車問題論

主張・交流系サークル「バランセ」が発信する猛毒主張ブログ「Poison Mind」のメインジャンルである女性専用車問題に特化して独立開設させたブログです。


Poison Mind・女性専用車問題論 本館
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平成29年11月9日
Greenmover max 様
大阪市交通局
担当:経営管理本部総務部 総務課(広聴)

平素は、何かと市営交通事業にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
平成29年10月20日にHPへお寄せいただきましたご意見につきまして、回答文書を添付してお送りいたします。
今後とも、市営交通事業に対しまして、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


≪注意≫
このメールは、送信専用のメールアドレスから配信しておりますので、
ご意見、ご要望等につきましては、当局HP「お客さまの声(入力フォーム)」をご利用ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、回答です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いつも、大阪市営交通をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
 早速ではございますが、ご意見を頂戴しました女性専用車両の件につきましてお答えさせていただきます。

 大阪市営地下鉄の女性専用車両につきましては、男性のお客さまのご協力のもと実施させていただいているものでございますが、男性のお客さまが誤って女性専用車両と認識されずにご乗車され、そのまま気づかれないケースもございます。
 そのため、従来から女性専用車両には、車体や車内のステッカー等を張り付けてご案内をさせていただいているところではございますが、特に平日の終日に女性専用車両を設定している御堂筋線においては依然誤ったご乗車もあることから現在新たな御堂筋線用車両を製作する際は内装品の色合いを変え、視覚的に一般車両とは異なるデザインとしております。(①)


 また、御堂筋線30000系第03編成の空気浄化装置(プラズマクラスター)搭載の件につきましては、本格的に採用をする前に大変混雑する10号車(千里中央寄り先頭車両)と、ラッシュ時でも一般車両と比較して比較的混雑の度合いが低い6号車(女性専用車両)で効果を比較するため試行的に搭載した経緯がございます。(②)
 この結果をもとに、御堂筋線30000系第04編成以降はすべてのお客さまに快適にご利用いただけるよう、1号車から10号車までの各車両に空気浄化装置を搭載し、今日に至っております。

 今後も、すべてのお客さまに快適な車両を提供していきたいと考えております。
 何卒、ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



 これは、僕が先日、大阪市交通局の女性専用車に関して交通局に問い合わせしたことへの返答文です。これを読んで一言、

大阪市交通局はあからさまに女性優遇をしている

ってのが感想です。それはどういう要素から読み取ったのか、それを詳しく説明します。

 

 まず、上記(①)から。「男性のお客様の協力というなら、視覚的効果まで用いて、男性客が入らないようにする必要性がどこにあるのか?」ってことになるんですよね。それに、この説明には重大な欠落があるんですよ。それは

御堂筋線の女性専用車は平日ダイヤのみの設定。一方、車体の色をダイヤによって変えるなんてことは不可能。となれば、男性の乗車する車両に制限のない土休日ダイヤにおいても、男性が女性専用車に乗らないようにしているってのが読み取れる

ってこと。これはどう考えても悪質な差別的対応でしかないのはすぐわかりますね。

 

 次に、上記(②)について。女性専用車の混雑率が他の車両より低いことは、ここの部分ではっきりわかります。大阪市交通局の担当者がこれを明言しているってのがポイント。なので、ここが話の本質に結びつく、ということで文字色も変えました。この(②)について僕が問題視したのは「女性専用車を選んで空気清浄機を試験的に設置したのはどういうことだ?」ってことです。で、僕はこれを読んで、「苦しい言い訳だな」って思ったんですよね。というのは

すべての乗客の快適性の追求なら、わざわざすいてる車両じゃなく、梅田~なんば間の混雑が特に激しくなる1号車(なかもず方先頭車)に設置するほうがいいはずで、わざわざすいてる車両に設置するという考え方が理解不能。よってこれは、女性専用車の快適性を上げるための試行としか読み取れない

からです。これ、男性客がこれを知ったら激怒しそうな話ですよ。

 

 これらの要素をまとめると、

大阪市交通局は、男性客のことを無視して、あの手この手で女性専用車を女性にとって快適な車両にしようとしている

ってことなんですよ。これは完全に男性差別、女性優遇なのは言うまでもありません。同じ運賃で乗車してるのに、性別という要素だけでどうしてここまで扱いが違うんだ!?ってのは誰でも思うことですからね。それに、こんなことをやって、「すべてのお客様に快適な」なんてのは、普通に支離滅裂。それがわからないって、どんな思考回路なんだ!?ってなりますよ。

 

 しかも、読者の方はお気づきになったと思うのですが、

大阪市交通局は何のために女性専用車を導入したのか、回答文の中で明記していない

んですよね。この段階で、痴漢対策なんてのは見せかけだってわかるんですよ。まあ、ここで下手に痴漢防止って書いたって「ならそこまでするのか!?」って返されたら終わりではあるのですが。

 

 これに限らず、女性専用車を導入している鉄道会社の言い分なんてのはどこもかしこもスカスカなものなんですよ。これはこうなる理由が簡単で、

女性専用車の導入ということ自体が公共交通機関の公共性とはうらはらなものであるうえに、痴漢防止を謳ったところで「他の車両はどうなる?1両だけ対策したって一緒だろ!!」ってなり、一瞬で論理破綻してしまうから

なんですよね。まあ、もともとの思考に簡単に破綻を生んでしまう要素があったら、その後何を言おうが破綻に輪をかけるだけ、ってのはありますがね。その辺をどう読み取っていくか、ってところがポイントですね。

 高速バスの女性専用席、すべてのバス停がクローズドドア制(乗車のみ可能なバス停、降車のみ可能なバス停として設定)の路線だけかと思ったらさにあらず。

名鉄バスの名古屋~飯田線、名古屋~伊那線では、途中バス停に乗降が可能なバス停が何か所かある

んですよね。こういう例は全国的にも珍しいと思います。

 

 そこでふと考えました。

名古屋~飯田線の中央道多治見、中央道土岐、中央道恵那のバス停で、男性客がバスを待ってて、来たバスには女性専用席しか空席がない、ってなったらどうなるの?これらのバス停、1日1本しかバスが停車しないのに、どうするんだろう?

って。もちろん、「事前に予約しとけ」って話も出るでしょうけど、想定される事態のひとつとして、きちんと考えなきゃいけないと思うんですよね。

 これは、女性専用車にとどまらず、いろんな場面でも起きうる話として、ここに紹介します。

 

 日本で暮らしていていつも思うことがあります。それは

日本では、過度に優遇したら、優遇されたものが調子こいてやりたい放題になってしまう

ってこと。これは、僕が医療事務の仕事をしていた時に痛感したことですね。生活保護受給者がやりたい放題になって、神奈川県では「生保なめんなよ」ジャンパーが問題になった・・・という話が以前にありましたが、僕はその10年以上も前から、生活保護受給者がやりたい放題やってたのを医療機関から見ていたんですよね。それ以外でも、同和問題にもそういう性質があるのは、ニュース記事を熟読して読み取れたりします。それ以外では、福知山線脱線事故で被災したマンションの住人の中に、JRのお金だからとぜいたくしまくって問題になったこともこれの一種と言えるでしょう。

 

 こういうことがなぜ起こるのか?それはひとえに

優遇された側が「自分が優遇されているのをいいことに、わがまま放題になってしまう」こと、それを優遇する側がすんなり認めていること

が原因としてあげられるんですよね。これでは、もはやどうしようもないのは言うまでもないことです。

 

 でもって、同じようなことは、今の女性専用車でもそうなんですよね。大阪市交通局みたいに、女性の要望で女性専用車だけの広告を出したとかいう悪例も存在しますし。ここまで来ると、女性専用車の存在って、

行きつく先は「女性客のマナー悪化」

なのじゃないかって危惧するところです。

 

 では、女性専用車の導入って、いったいどういう道理なのかって話にさかのぼってくるわけですが、これとてもホンネとタテマエが交錯してる部分だと思うのです。タテマエは痴漢防止っていうけど、こんなのは、「1両女性専用車にして解決するなら、痴漢件数が激減しててもおかしくない。それなのに、むしろ増加した事例も存在する」っていうところで論理破綻だってのは容易にわかります。それでも廃止しないで拡大するわけですから、確実にこのタテマエってのは「まやかし」でしかないってことになります。そもそも

痴漢防止を謳ってるはずの女性専用車、痴漢被害の割合の大きい若い世代の女性の半数以上が「利用しない」とアンケートで回答している、その段階で体をなしていない

わけですから。そこで、ホンネの部分(=女性に快適に乗車していただく=女性優遇)が見えてくるわけです。

 

 このホンネの部分がこわいんですよね。女性優遇の結果、女性客のマナーが悪化してしまう・・・という危惧もありますし、女性客がやりたい放題、言いたい放題になってしまうこともあります。こうなったときにどうするの?ってのは常々疑問に感じるし、恐怖感さえ覚えてしまいますね。これは、様々な場面での優遇と、その結果がどうなったかを考察して考えたことで、データで話してるわけでもないですが、人間性って部分で考えたときに怖く思えた部分だとして考えていただければ幸いです。このあたりは、社会学、心理学的考察も必要でしょうね。

 

放出発車直後の直通快速・奈良行き車内で撮影。おおさか東線経由の直通快速は奈良〜放出間での女性専用車設定はありません。
 
これを見た男性客は、いったいどう思うでしょうね。そもそも
乗車可能な車両で心理的圧迫を加える、ってこと自体が、男性客に対する拷問ともいえます
からね。

 女性専用車問題論の根本として僕が考えること、

世の中のあらゆる差別の中で、被差別者が最大なのは男性差別/女性差別。歴史的には女性差別解消の活動は多数事例があるので、女性差別に対しての関心は大きかった。その一方、男性差別に関して関心を持ってる者が少ない。最悪、男性は差別してもいいなんてバカな考えを持ってるヤツまでいる。この段階でおかしいんじゃないのか?

 

 僕が思うに、これが女性専用車の存在の根底にあるような気がするんですよね。要するに

被差別者が最大の差別に対してのとらえ方がいい加減だってことの具体が女性専用車

ってこと。逆に言えば、男性差別が被差別者最大の差別であるということに目が向けば女性専用車は差別的なものだとすぐにわかるはず。それだけのこと。