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ユナイテッドシネマにて鑑賞。


何を隠そう私の好きなエッセイスト、山崎まどかさまが「原作と全く違う、これが本来のこの物語と思わないで」的なことを言っていたのであまり期待せずに鑑賞しました。




そういう先入観も手伝い、あまり面白い、感動した、とかなかったかな。


なんていうか、心動かされなかった。




それは私が9.11っていう事件を詳細に知らないからっていうのも多分にあるのかもしれないけど、でもこれって簡単に言っちゃえば「父親を亡くした子供がそれを乗り越える話」っていうジャンルの映画だよね?そう考えれば共感の余地もまだまだあるはずなのに何も感じなかったのは、この作品の力不足かなあ、と。最終的に思ってしまいました。このような感動で売り出してる作品に言うのは心苦しいですが、、、


みんなも感動してるっぽいしね。




なぜ私がこの作品に心打たれなかったかというと。


基本的に私は登場人物に感情移入しようとするタイプの人間なんですね。とりわけこのようなヒューマンドラマは。だけどこの作品の主人公オスカーは(父親を亡くしたショックがそうさせたのかもしれないけど)ほんっとに生意気なクソガキで。おばあちゃんや協力してくれるおじいちゃん?に対して好き勝手に振る舞うし、僕は辛いんだ的なことをものすごい勢いでまくし立てるし。さらに鍵穴を必死に探すのは良いけど、行き詰ったらところ構わずブチギレるし。


きっとコイツ辛いんだな、かわいそうだな、とは思いましたけど、正直同情はできなかったです…。


少年の行動・思索によって涙を誘われるシーンはありませんでした。




あとね、結局なんで「ものすごくうるさくて」「ありえないほど近い」のかがよくわかんないんだよね。


みんな分かったのかな…。とりあえず私は最後観終わってから、あれ、結局なんでだっけ?wってなりました。


そこをしっかり明示してくれないとこの題名にした意味がないでしょ。本国でも日本でも。せっかく文学作品の映画化で、詩的なタイトルなのにモッタイナイ!!!うん、そこも結構納得いかなかったです。




ただね、親はイイね。トム・ハンクスの肩をすくめる様子は本当に良いパパの風情が出ていたし、ラストになって聡明な面が見える母親のサンドラ・ブロックには少し泣かされた。最近母の愛に弱いくて困りますね。


いろんな”ブラック”のエピソードも、ニューヨークのブラックたちも傷つきながら生きているのね、みんなで支えあっていかなきゃよね、と思わされてウルッときた。最初モーレツに批判したけど良いところもちゃんとあるのよね。ただ主人公に共感できないってだけで。






ま、ここまでいろいろ言ってきましたが最終的な感想は冒頭と同じで「心動かされなかった」。これに尽きます。


あくまでこの作品をエンターテインメントとして評価した話ですけど。


この作品が私ではなく、一人でも多くのNY市民を元気づけることになれば、と切に願っています。




*この作品のMVPは誰がなんと言おうと最後にまとめられたノートだと思います。作った人すごい。