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   「ドォォォン」
   稲光が光って数秒後、爆弾が爆発したような音がした。
   僕の家に遊びに来ていた真理はその音にびっくりして、
   「きゃぁ!!」
と声を上げながら僕の腕にしがみついた。
   しかし、雨はすぐに上がり辺りは夕焼けでオレンジ色に輝いていた。
   「今日は楽しかった〜。ありがとね!」
   「僕も楽しかったよ!バイバ〜イ」
   「バイバ〜イ」
   このやり取りが最後になるとも思わず、僕は夕陽が沈むまで空を見つめていた。


   それから10年が経ったある日、僕は都内の中学から親の仕事の事情で小さな島に引っ越すことになった。
   今日は2学期の始業式。転校してきた僕はクラスメイトの前に立っていた。
   「一ノ瀬侑我と言います。東京から引っ越してきました。前の学校では水泳部に入って、この学校にも水泳部があるので水泳を頑張ろうと思っています。よろしくお願いします!!」
   自己紹介を終えると8人のクラスメイトと先生が大きな拍手をしていた。
   「それじゃ、一ノ瀬の席は加藤の隣な。みんな仲良くしてやれよ。」
   「はーい!!」
   この一体感に僕は驚いた。島民が少ない分みんなが家族みたいなもんなんだろうとすぐ納得した。
   「よろしくね一ノ瀬くん。私は加藤里奈。下の名前で気軽に呼んでね。」 
   「こちらこそよろしく、里奈さん。俺のことも下の名前でいいよ。」
   「さん付けとかやめてよ〜。この島じゃ同級生はみんな下の名前で呼び捨てなんだよ?」
   そうだったのか。ほんとにみんなが家族みたいな関係なんだな。
   「わかった。それじゃこれからよろしくね里奈」
   「うん!こちらこそ!!」
   その時の彼女の笑顔がとても可愛く見とれそうになった。
   すると先生が、
   「お前らもう仲良くなったのか。そんなら加藤が一ノ瀬を案内してやってくれ。」
   「了解で〜す。」
里奈の軽い返事が教室に響き渡った。