どんな職業にも向き不向きがあるように、親業にも、向いている人と向いていない人って絶対いると思う。

 

私は向いていない。

 

今日、子供達がバスケの練習で家にいない時に、夫にも伝えた。「私は親業が向いていない。育児のストレスの方が喜びよりも大きい。子供が嫌い、なのではなく、子供に関わっている時の、自分が嫌いなのだ。常にイライラして、ヒステリックに怒鳴ってしまう自分が」

 

今、私が子育てをしているのは、楽しいからではなくて、責任感がメインだ。人間をこの世に生み出した以上、その人間が独り立ちできるようになるまではお世話する責任がある。

 

なんなら、結婚も向いていなかったかも。(これは夫には言わなかったけど)

 

でも、それなりに稼ぐし、家事も一通りこなせるので、配偶者としては、合格ラインかな。

 

今日も、娘がクレヨンで描いた絵を壁に貼ろうとして、クレヨンが白い壁にたくさんついてしまった。わざと壁に落書きしたわけじゃないから、「クレヨンが壁につくと取れなくなっちゃうから、ホワイトボードを買ってあげる。そこに絵を貼ろうね」と普通に話せばよかったのに、私は「どうして白い壁を汚すんだよ!!」と怒鳴ってしまった。そして「もう、こんな忙しい時に私の仕事を増やさないでよ!!あんたの後始末ばかりやってられないんだよ!」と娘を責め立てながら、スポンジで壁を擦ってクレヨンを落とした。

 

こうやって、眉間に皺を寄せ、目を釣り上げて、般若のような形相で怒鳴っている自分が、本当に嫌いだ。

 

私は学業や仕事では結構自己肯定感が高かったと思うのだけど、親になってから、自己肯定感が激落した。

 

子供に接している時の自分を後から客観的に見ると、酷すぎて反吐が出る。

 

私は何度も同じことを繰り返して言うのが嫌いだけど、子供には何度も何度も同じことを繰り返して言わなくてはいけない。なので、ストレスが溜まる。そして、何度も言っているのに、それでもやらなかったり、同じ間違いを繰り返す子供達にキレてしまう。

 

子育ての最中には、素敵なこともある。子供達が「お母さん、大好き!」と言ってくれたり、私の作った料理を美味しそうに食べてくれたり、手伝ってくれたり、二人で楽しそうに遊んでいる姿を見るときは、「こんな可愛い子供達を授かって、私は幸せだなぁ」と思う。でも、それは日常生活の10%くらいで、90%はイライラ、キレる、怒鳴る、自己嫌悪のループを回しているだけ。

 

どうしたらこのドロ沼から抜け出すことができるのかわからない。