今日は不動産仲介業者に案内してもらって、サンフランシスコの家を5つ見てきました。

 

サンフランシスコでは2BR2Bathのコンド(日本流に言うと、2LDKでトイレ・バスが2つあるマンション)に住んでいるのですが、子供二人が成長するにつれて手狭になってきたので、もっと広い家を探しているのです。

 

最低でも3LDK、できれば4LDKで探すと、サンフランシスコ市内では平均価格は2億円くらいで、しかも全部中古です。

 

去年の春、神戸と東京で家探しをしましたが、日本では新築が主流で、中古の家はあまり数がなく、値段も新築が高くて中古は安い。中古物件を買う人は値段が安いから、という理由で買うことが多い。そして日本で家を買うと、時間の経過と共に家の価値は下がるので、10年後により高い価格で売るという投資目的で家を買う人はいない。

 

一方、サンフランシスコでは新築のコンドを見ることはあっても、新築の一軒家は殆ど見ない。一軒家の売買は中古が主流で、中古でも普通に1億円を超える。今日見た家の中には1800年代に建てられたビクトリア朝の家があった。1800年代に建てられた、というのがセールスポイントになっているのは、日本人の感覚からすると、驚く。150年前に建てられた古い家の基礎工事部分は大丈夫なのか?シロアリは?耐震構造は大丈夫なの?ちなみに、この築150年の家のお値段は2億円くらいである。

 

サンフランシスコの家の値段は(今までは)ずっと上がってきたので、若いうちから借金して家を買って住み、5年-10年後くらいにずっと高い値段で売って利益を上げ、そのお金でもっと大きい家を買って5年ー10年間くらい住み、ずっと高い値段で売却して利益を上げ、というように、投資目的を兼ねて家を買う人が殆どである。

 

ちなみに、今日見た5件の家のお値段は、1億7千万円ー2億4千万円だった。

神戸で買った新築はサンフランシスコの家よりもずっとずっと安かった。

 

2億円出して、サンフランシスコで一軒家を買う必要があるのだろうか。

そこまでサンフランシスコにこだわる必要があるだろうか。

物価が高く、家の値段も高く、ホームレスと薬物中毒者が徘徊し、治安が悪く、公立学校のレベルは低い。明らかに、子供を育てるには適していない環境である。なので、私の知り合い、特に子供がいる家族の多くは、サンフランシスコから他の場所に引っ越していった。

 

サンフランシスコにこだわる点は、日本まで直行便があって行きやすい、夏が涼しい、車がなくても生活できる、という3点である。この3つは私にとって結構重要だけど、この3条件さえ満たせればサンフランシスコにこだわる理由は何もないので、「ここに住みたい!」と思える場所を探しに、アメリカのいろいろな州を訪れてみようと思う。とりあえず、来週はサンフランシスコの別のエリアの家を見て、9月のLabor Day Weekendにはデンバーを見てくる予定。