先週の補習校の授業参観における親同士の話題の中で、いちばん多いと思われたのが

 

「補習校の宿題はいつやらせてますか?どうやってやらせてますか?」

 

4年生の息子の場合、現地校の先生がひど過ぎて、採点するのが面倒なのか宿題も全く出さないので、現地校で何を学んでいるのか全くわからない。なので現地校は英語と社会性を学ぶ場、小学生が学ぶべき国語や算数、理科、社会の最低限の知識は補習校で学んでもらう、と割り切っている。なので我が家にとって補習校は結構重要であり、息子が嫌がっても、今の現地校に通っている限り、補習校をやめるという選択肢はない。

 

現地校ではまったく宿題が出ないけど、補習校ではちゃんと宿題が出るので、息子は嫌がっているけど、私は非常にありがたいと思っている。宿題の中身自体も大切だけど、それ以上に、毎日自分で計画して期日までに課題をこなす能力を身に着けておくことは、中学、高校、大学に進むにあたって、そして大人になって仕事をこなすにあたっても、必要不可欠だからだ。

 

そんな大切な能力を培っている補習校の宿題を嫌がる息子も、私のこの一言を聞くと、絶対にやる。それは、、、、

 

「今日の分の宿題をやらないと、明日はスクールランチ食べてもらうよ。

 

サンフランシスコの公立小学校では、学校のカフェテリアでスクールランチをただで食べられる。メニューは日替わりで、ホットドッグやピザ、フレンチトースト、チキンナゲットなどに、フルーツやミルクがつくらしい。去年、学校の初日にこのスクールランチを食べた息子と娘は、そのあまりの不味さにショックを受け、それ以来スクールランチを拒み、私は毎朝5時半に起きて二人分のお弁当を作っているのだ。

 

子供いわく、プラスチックの容器に入っていて、ドロドロしたソースがかかっていて、ユナイテッドの機内食よりも不味いのだとか。(ユナイテッドの機内食よりも不味い食べものがあったとは、私もびっくり)

 

子供達が宿題をやらなかったり、手伝わなかったり、朝起きてこなかったり、だらだら準備して学校に遅刻しそうになるときは

 

「それじゃあ、明日はお弁当作らないからね。スクールランチ食べなさいね」

 

というと、彼らの行動が即変わる。

 

こういう脅しの手段を使うのはよくないと思いつつ、即効性があるので、つい使ってしまう。そもそも「スクールランチを食べなさい」というのが脅しとして機能してしまうのが、何か悲しい。

 

去年、日本に滞在していたときは、息子は毎朝給食のメニューをチェックして「今日は神戸牛を使ったご飯だって!」「今日は韓国料理でトッポッキがでる!」「今日はハンガリーのXXXというご飯だ!」とワクワクしながら学校に出かけていた。日本の給食は美味しいし、栄養バランスもいい。アメリカのスクールランチみたいに、単に空腹を満たすための食べ物を提供しているのではなく、食を通して地元の文化や世界の文化を学ぶ食育なのだ。

 

「スクールランチ食べなさいね」という脅し文句を使わないで、子供が「宿題をやることの意義」を見出して自発的に宿題をやるようにもっていけたら理想的なんだけど、、、いろいろ模索中。