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灰色の街

$equal zero


乾いちまった心が潤う筈もなく  
せめてこの指を濡らそうと    
窓ガラスの水滴をなぞる     

真実が見たくて外界を覗いても  
そこに見えるのは色なき灰色の街 

声に出さず嘆きの詩を叫んでみても
響かぬ声に振り返る者はいない  


情熱は傾れ傾れて崩れさる    


傾れ傾れて乾いた街の片隅で   
黒き陰に紛れて         
この身を忍ばせる        








誰か              








この俺に気付いてみろよ