周りのモンスターを倒しつつ、レイアに付けたペイント玉の後を追うテオとアウラ。1時間ほど歩いただろうかふとペイント玉の独特のにおいが鼻を突いた。
「待って、多分すぐ近くにいるわよ。」
「うん、僕も匂いに気付いたよ。」
すぐに近くの草むらに入って腰を低くする。周囲に細心の注意を払う。そして
「いたよアウラ、どうやら眠ってるみたいだ」
よく見ると丘の上が巣のようになっていて、その真ん中でレイアは寝息を立てて眠っていた。昨日アウラに折られた方翼が目に入ってターゲットだということが確認できた。
「眠ってるわね、ちょうどいいからもう一度作戦の確認ね。私が大剣で溜め攻撃を尻尾にします。そして起きたところにテオが鬼神化してすかさず頭に双剣で攻撃ね。」
「双剣じゃなくて剣銃だって言ってるのに」
テオの文句を聞き流して説明を続ける
「基本は私が尻尾テオが頭、自分の担当する部位の破壊が終わったら昨日折れなかった方の翼、つまり右の翼に攻撃をしてね。それも終わったらレイアの一番柔らかいお腹を攻撃します。それと、サマーソルトっていう技があるのは言ったわよね。一瞬足に力を入れる時に体全体がいつもより少し下がります。そして一気に宙返りして自分の尻尾で攻撃してきます。それを受けると毒が体内に流れてくるので気を付けてください。以上です」
「わかった。じゃあ行こうか」
二人はゆっくりとレイアに近づく尻尾の前でアウラが大剣に力を込めているのが見えてテオも剣銃を両手に持って気を高めていく。
と、ここで思わぬハプニング。リオレイアが二人の気配に気づき目を覚ましてしまったのだ。急いで大剣の溜めを解除して尻尾に攻撃。攻撃されて一気に怒り状態になったレイアは咆哮を2回放った。
「テオ!!冷静になって作戦通り…って全く問題なさそうね。」
すでに鬼神化してテンションマックスで頭に猛攻撃をしているテオが見えた。負けじとアウラの手にも力がこもる。大剣を思いっきり上から降りおろし高い位置にある尻尾に攻撃を当てる。流石に硬い一応今回は当たり所がよく何とか切れたが次もうまくいくとは限らない…大剣はモーションが大きいためはじかれるとかなり隙ができてしまう。すぐに作戦を変更して右足を集中攻撃することにした。
それを頭の方から確認したテオは相変わらずレイアの頭を猛攻撃していた。ドスジャギーとは違ってさらに興奮できる相手が目の前にいることに歓喜して攻撃のスピードがドスジャギーの時よりさらに早く正確である。同時に頭のあらゆるパーツに剣で切り付けてどこが一番ダメージが大きいか、また怯みやすいかを研究していた。
レイアもこのままでは終わらない体をねじらせて全身で薙ぎ払うように攻撃する。頭が後ろの方に動いたためテオは一瞬驚き、次の瞬間テオの背後から鞭のように撓る尻尾がテオを打ち付けた。
「いつつつつ、アウラ!!僕尻攻撃するからね。あれ嫌い。思いっきり痛かった」
聞こえてきたテオの言葉にアウラは戦闘中だというのに思わず笑ってしまった。冷静沈着だと思っていたのにまだまだ子供だなと。
「わかったわ、でも尻尾は硬いし高い位置にあるからもしかしたら先に彼女の足を攻撃した方がいいかもしれないわよ。」
「じゃあ僕は左足をやるね」
理解力が早くて助かる。アウラはそう思いながら右足に薙ぎ払いをする。流石にまだ足腰は強くなかなか倒れてくれない。
と、その時地面に映ってるレイアの影が少し濃くなった。そして一瞬のうちに目の前から足が消えアウラの目の数センチ前に足があったはずの場所に尻尾があった。そう、先ほどテオに注意していたサマーソルトだ。
尻尾越しにテオが見えた。どうやら彼もかなり驚いていた。二人が攻撃を忘れたのをみてレイア両翼を高い位置に挙げ両足をアウラの方に向けて掴み掛ってきた。
「ぐ、ガハッ!!」
反応が一瞬遅れてレイアの両足に押しつぶされたアウラ、目の前の出来事にテオがようやく反応して剣銃でレイアの足を思いきり切り付けた。何度も踏みつけられるアウラを見て必死になってレイアの足に攻撃をする。
硬い、何度攻撃してもなかなか肉に刺さらない。そしてみるみる弱っていくアウラ。
「くっそーーーーアウラを離せよ!!!」
その言葉と一緒に剣銃を突くようにレイアの左足に刺した。本当に運が良かった、右手に持っていた剣銃がレイアの足に突き刺さった。そして
「爆ぜろ!!!!」
片手のフルバースト。レイアの左足に大きな穴が開き、体がテオの方に倒れてくる。
軽快にその巨体をかわしてアウラの元に駆け付ける。あちこちにひっかき傷があり、かなり血が出ている。今まで感じたことのない恐怖がテオを襲った。
「アウラ、アウラ!!!」
声をかけたが返事がない。向こう側でレイアが足を引きずって逃げようとしているのが見えた。
「何逃げようとしてるんだよ」
テオは今までにないほどの怒りとそれを客観的に見ている二人の自分の存在を感じた。
「どこを攻撃すると痛がると思うかい。そうだな、まずは足を切り落とそうかいい感じに穴が開いたからそこがいいだろう。それから目をつぶしてそれから…。ははは、アウラ見ててね今あいつを倒すからさ」
意識のなくなったアウラに向かって独り言をつぶやき逃げようとするレイアの元に走った。そして左足に空いた穴をえぐるように剣銃を再び刺した。
ギャーーーーー!!!!
レイアの悲鳴が聞こえる。お構いなしに攻撃を続ける。そして左足を持ち上げられなくなったのを確認してから右足に攻撃を開始した。頭はすでに復讐心しかなかった。
そして、気が付くとレイアは全く動かない。
「どうしたんだよ、お前強いんだろ?もっと泣き叫べよ!!!!!」
すでに絶命していたレイアを見て虚無感だけが心に残った。そしてゆっくりとアウラの元に歩いて行った。
「アウラ…レイア倒したよ。目を覚ましてよ…う、うう、僕を助けてそのままかよ…うわぁあぁあぁぁぁぁ」
テオの鳴き声が空に広がっていく。
ふとテオの頭に長細い何かが当たった。
「勝手に、人を殺さない、でくれないかな?」
顔を上げると頭にアウラの右手がチョップしているのが見えた。
「アウラ!!生ぎでだの!ボグでっぎり、でっぎりじんじゃっだと・・・うわーーーーん」
「もう、何言ってるか全くわからないわよ」
抱きついて泣きじゃくるテオを優しく撫でるアウラ。そして目の前のリオレイアを見て改めてテオのすごさを思い知る。いくら他の部位に比べて柔らかいとはいえ両足に穴をあけるほどの威力を持った武器を作り上げたテオ。そして、リミットが外されていたとはいえ初めてのレイア戦をほぼ無傷で、しかも一人で倒す実力。それらを見てアウラは思った。テオを他の人と狩りさせてはいけないと。
しばらくして、ようやく落ち着いた二人は傷を手当して村へ戻りクエスト完了の報告をした。
一応テオはドスジャギー2頭、アウラがリオレイア1頭と報告する。こうして無事リオレイアとドスジャギーの討伐が完了した。
そして夜、ハンター専用の食堂でアウラは確かめないといけないことがあった。
「テオあとで部屋に来て。どうしても聞いておかないといけないことがあるの。わかるわよね、あのハンター試験の後の話よ。」
「えっと…うん…わかった。答えられることはできるだけこたえるよ。」
少し戸惑いながらも覚悟を決めるテオ。彼は過去に何があったのか。
To Be Continue
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こんにちは、何とか第一章初狩り終了です。う~んやっぱり小説を書くのってなかなか骨が折れますね。でも中途半端に放置しておくといつ仕上がるかわからなかったので書いてしまいました。これでもう心置きなく自分の仕事ができるw
次章を始めるのは少し先になると思います。というのも書き始めると止まらなくなるという事を改めて思い出したのでしばらくは放置します。
今度こそ・・・放置します。できれば1月の終わりまでは放置したいと思います。
さて、ちょっと内容に触れていきたいと思いますが、レイアのいた場所のイメージは昔一度だけ友人にプレイさせてもらった時のPSPのモンハン1かな?の卵の納品するクエの時に一度だけ行った場所がモデルです。かなり頭の隅っこにあった風景なのですが、あの時の納品クエの恐怖は今でも忘れません。もう絶対に行きたくないですww
ペイントボールは一応前回コメントで匂いと色で判別するといただいたので、それを参考にさせていただきました。
それと、文章を書いてるといかに自分の日本語のボキャブラリーが少ないかがわかりますね。もっと本を読まなくてはいけないと身に染みて理解しました。
さて、先ほども書きましたが一応次の章は先送りにします。方向性はテオの過去編という感じですが構想は考えていません。
というわけで、またいつも通りのゲームレポを書くスタイルが増えると思います。まずはペーパーマリオ、そして終わったらモンハンですね。
では今日はここまでです。また次回までノシ