ふとまぶたを開けると見知らぬ土地に立っていた。
目の前には一人のオンナが立っている。もちろん、見知らぬオンナだ。
訳も分からず立ち尽くす俺様に、目の前のオンナは嬉しそうに言った。
「わあ!気がついたんだね。もう目を覚まさないんじゃないかと、ずっと心配していたんだよ、Waruo」
なななんでき貴様おおお俺様の名前を知っている!!?
くそッ、テメェはいったい何者だ!?名を名乗りやがれッ!!
あくまで名乗らねェ気かこのナオン……
あぁん?って、ちょっと待て。
俺様が人を助けた?3人も??
こ、このままだとワルなハズの俺がワルじゃなくなっちまう。
は……ははっ、笑わせてくれるぜ、このオンナ。なかなかジョークの上手いイイオンナじゃねぇか。
勘違いも甚だしいぜ?あれは助けたワケじゃなくてだな、あのとき俺は……
俺は……
……き、記憶が無ぇ。
ダメだ、思い出せねぇ。俺は今まで何をしていたんだっけ……?
記憶喪失という設定を後付することで、「ワル」というアイデンティティの崩壊をまぬがれた俺様。
さすが俺様キング・オブ・ワル。
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