4月3日
山陽新聞 滴一滴より
岡山大学の那須保学長は、歌手のAIさんのファンだそうだ。岡山が舞台となったNHK連続テレビ小説「カムカムエヴァリバディ」の主題歌を歌った人だと聞くと、ピンと来る人が多かろう。
きのう行われた同大の入学式。自らを元気づけてくれる曲の歌詞を、新入生に贈る言葉として引用していた。
例えば、「やるかやらないか」など生きていく上で選択を迫られる場面は数多い。「でも正解かどうか考えず/自分で正解に変えればいい」(「みんながみんな英雄2024」篠原誠作詞)。正解かどうか決まるのはあなた自身だよ、と呼びかけた。
先週の卒業式でも同様のメッセージを贈っていた。卒業生の多くは新社会人となった。とはいえ、職場では正解がない問題も少なくない。悩みもより深くなる。
その背中を押すため、こんな歌詞も紹介していた。「踏み出せば それが道。/飛び出せば そこが夢/汗かけば きっと きっと輝くさ」
中には、自ら選択したというより、やむを得ず歩き始めた進路の人もいるかもしれない。「踏み出せば・・・」とメッセージを贈った学長自身、高校を卒業し時は第1志望の進学先ではなかった。しかし、「汗をかきながら、難しい選択問題を解きながら
進むうち、自分がやりたいことや夢が見えてくる」と語っていた。若者の1歩をまずは見守りたい。