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 その日を境に、達也は熱心に勉強を始めた。学校が終わって帰宅すると、すぐに自宅の机の前に座り、教科書を開く。宿題の後には、決まって英語の教科書を開いた。修ほどではないが、もともと進学校に通っている達也である。英語と数学以外は、そこまで成績は悪くない。一希も、どうせなら苦手克服に絞った方がいいと言っていた。「大丈夫、今からでもなんとかなるよ」 あの日、完了形とはなんたるものかから、その構文に至るまで教えてくれた一希は、そうも言ってくれた。「別に試験で、完了形の問題ばっか出るわけじゃないからね。君の場合は、要は苦手意識をなくせばいいんだよ。単語を覚えて、英文に慣れること。それだけでも変わるはずだよ」 そんなものかと思ったが、確かに嫌いが先にたって、ろくに勉強をしてこなかったのは事実である。わかった、と達也は素直にうなずいた。なにせ今はもう十月頭、悩んでいる時間はない。「俺みたいに、専門学校から大学にと志望校変えるわけじゃないんだしさ、頑張って」 そう肩を叩かれたのは、別れ際、図書館の入口前でのことだった。 達也は自転車を、一希は原付バイクを支えながらである。「専門から……? じゃあかなり大変だったんじゃないか?」「大変だったよ。でも今となっては、もう思い出だけどね。ああ、昔のこと、話すって言って話してなかったか……気になる?」 達也が頷く。一希は「じゃあメールするよ」と苦笑した。「俺の話なんて聞いても参考にはならないだろうけど、まあこんな奴もいるんだな、くらいには思えるだろうし。でもここじゃなんだからさ」 じゃあね、親御さんの説得と、先生への相談も頑張って。 最後にそう言って、一希は去っていった。人気ブログランキングへ今週もお付き合いくださり、ありがとうございました。また月曜から、よろしくお願いします。 はるのひより ...