はじめまして。
北欧を中心としたオーダーメイド旅行を手配している、Epic Traverse の松元と申します。
普段はヨーロッパ旅行、特にフィンランドや北欧諸国の旅程づくりを生業にしていて、自分自身もこれまで2回に分けてフィンランド中のサウナを巡ってきました。
今日は、その中で印象に残っている体験や、現地で感じたことを少しだけお話しします。
■ 「熱いのに、痛くない」のがフィンランドのサウナ
日本のサウナはどちらかというと「100℃近い高温で乾燥したドライサウナ」が主流で、肌がピリッとする感覚に慣れている方が多いと思います。
ところがフィンランドのサウナは70〜80℃と少し低めで、巨大なストーブの上に水をかけて立ちのぼる蒸気(ロウリュ)で湿度を高くキープしています。
実際に何度入っても、「あれ、こんなに長く入っていられるんだ」と毎回思います。
肌がじんわり包まれるような感覚で、息苦しさがほとんどない。
お客様の中にも、「日本のサウナは苦手だったのに、フィンランドでは何時間でも入っていられた」とおっしゃる方が本当に多いです。
■ タンペレ「サウナの聖地」で受けた洗礼
ヘルシンキも良いのですが、私が個人的にいちばん心を持っていかれたのはタンペレでした。
ナシ湖畔のとある木造の薪サウナは、温度が高めで、蒸気の質も別格。
観光客はほとんどおらず、地元の常連の方ばかりで、ロウリュのラドル(柄杓)から手を離さない猛者たちが上段に陣取っています。
熱々のセッティングが好きな私でも、思わず中段に下がるくらいの本気度でした。
逆に隣の Rauhaniemi は同じ湖畔でも蒸気が柔らかく、湖に飛び込みやすい桟橋もあって、初心者の方にはこちらの方が安心だと思います。
同じ町の中でも、サウナごとに性格がまるで違うのが面白いところです。
■ ヘルシンキで走ってきた若い男性
ヘルシンキ市内の公共サウナを出た時のことです。
向こうから若い男性がこちらに走ってきて、一瞬「あれ?」と身構えました。
ですが話を聞くと、「君、日本人だよね?俺もこの間日本に行ったよ、横浜!」と笑顔で話しかけてくれて。
サウナを介すると、フィンランドの方は本当に距離感が変わります。
普段は内気で日本人に似ていると言われるフィンランド人ですが、いちどサウナに入ると別人のように打ち解けて話してくれる。
日本で「黙浴」に慣れていた私にとって、これは結構な衝撃でした。
■ サーリセルカで体験した、初めてのスモークサウナ
ラップランド・サーリセルカの山岳フィールドセンターに併設されたスモークサウナが、私のスモークサウナ初体験でした。
煙突を持たない小屋の中で薪を燻し、換気してから入るスタイルで、日本では消防法の関係でほぼ作れないと聞いています。
実際に入ってみると、しっとりとした心地よい熱と、目がツンとする刺激のギャップに驚きました。
隣に座られていた日本人のご夫婦と、「貴重な体験ですね」と話したのもよく覚えています。
サウナを出ると、目の前にはキンキンに冷えた川。
そのまま川沿いの池に飛び込むのですが、冷たいというより「シャキーン」とした清涼感だけが残るのが不思議でした。
■ アヴァント(氷の穴)と、機械音の話
レヴィ近くで体験した、私の人生初のアヴァント(氷を割った湖に飛び込むあれ)にも触れさせてください。
湖に近づくと、「ブゥーン」と低い音がしていて、最初は何の音だろう、と思ったんです。
聞いてみると、水を振動させて凍らないようにする機械なのだそう。
温めるのかと思っていたら、振動で凍結を防ぐ。
こんな仕組みがあるのか、と地味に感動しました。
実際に飛び込んでみると、最初の数秒はピリッと鋭い冷たさに襲われます。
ただそこで少しだけ粘ると、自分の鼓動が大きく聞こえてくる瞬間があり、慌てて上がってベンチに座ると、これまでに味わったことのない多幸感が体じゅうに広がりました。
■ 旅行会社として、思うこと
フィンランドのサウナを「ホテルに付いていたから、なんとなく入った」で終わらせるのは、正直もったいないなと感じています。
都市型のオシャレなサウナ、地元の人で賑わう公共サウナ、森の中の薪サウナ、煙の香りに包まれるスモークサウナ。
同じ「サウナ」という言葉でも、行く場所によって体験はまったく違うものになります。
もしフィンランドへの旅行を考えていて、「サウナをしっかり体験したい」「でも英語で予約するのは大変そう」という方がいらっしゃったら、参考までに弊社サイトに詳しい解説記事を置いていますので、よろしければ覗いてみてください。
▶ フィンランドサウナ完全ガイド
https://epictraverse.jp/blog/finland_sauna/
オーダーメイドでの旅程相談はこちらからどうぞ。
▶ Epic Traverse
https://epictraverse.jp/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



