どーもー!
今年2025年の3月。
戦いの火蓋が切って落とされました。
僕は転職するために引越すことになりました。
もともと、賃貸アパートを借りて住んでいました。
引越し先のアパートが決まり、
荷物をすべて新しいアパートに運び込み、今まで住んでいたアパートの掃除を終えました。
その翌日に、不動産屋が部屋に来て退去立会いをする予定。
「住みやすい部屋だった。引越すのは少しさみしいな。」
と、ほんの少しばかり感慨深い気持ちになっていました。
退去立会いは朝を予定していたので、前日に一晩、引越し前のアパートに泊まりました。
立会い当日の朝。
部屋のインターホンが鳴りました。
僕が玄関のドアを開けると、そこにはガタイがよくて強面の男が3人立っていました。
どうやら、この3人が退去立会いをするらしい。
3人の立会人は、部屋を細かくチェックします。
僕は部屋をキレイに使っていたので、何も問題なく立会いは終わるだろうと思っていました。
ところが、立会人はたちは部屋の状態にケチをつけ始めたのです。
「この床の傷、これはフローリングを全面貼り替えしないといけませんねぇ」
「壁紙も全部、新しくしないといけない」
「ドアの建て付けが悪くなってますね。ドアごと交換する必要があります」
傷や汚れはよく見ないとわからない程度に小さなもの。
ドアの建て付けも別に気にならない。
何かがおかしい。
これは、立会人全員が超A型だ!
めちゃくちゃ細かいことが気になる人たちなんだ!
大雑把な僕が見ても気にならない部分が気になってしまうんだ!
僕が気が付かないような細かい傷などを見つけるなんてすごいなぁ。
と感心していたら、3人のうちの1人が書類を取り出して、なにやら電卓で計算し始めました。
そして、取り出した書類に何かを書き込み、僕に見せてきました。
「今回の修繕費はこちらになります。」
書類を見ると、なんと、
修繕費が合計で100万円!?
そのとき、僕は気づきました。
自分では大丈夫だと思っていたけど、想像以上に部屋を乱雑に扱ってしまっていたことに。
自分が大雑把な性格であることをここまで悔いたことはこれまでありませんでした。
それにしても、100万円か。払えないなぁ。
そのとき、不動産屋で働いている友人の言葉を思い出しました。
「退去費用をぼったくられることもあるから気をつけて。10万円以上だったら、ぼったくりだから払っちゃダメだよ。」
いや待て、10万円どころか100万円も請求されてるじゃないか。
これは、きっと請求額の桁数を間違えているに違いない。
正しい請求額は1万円に違いない。
それにしても、1ケタならまだしも2ケタも間違えるなんて、おっちょこちょいだなぁ。
僕は言いました。
「はい。1万円ですね。支払い方法はどうしましょうか?」
すると立会人は言いました。
「え?100万円ですよ。お客さん、見間違えてますねぇ」
マジで100万円だったのか!
これが噂のぼったくりか!
そのとき、あるYouTuberの言葉を思い出しました。
「現代の人たちって、殴り合いのケンカとかしないじゃないっすか?だから、みんな油断してるんすよ。困ったときは、いきなり殴りかかれば余裕で勝てますよ。」
よし!今こそ武力行使!
僕と3人の立会人の戦いが始まりました。
1時間以上の死闘の末、なんとか3人の立会人を撃退しました。
相手はかなり強かったです。
体がボロボロになりました。
きっと骨も何箇所か折れてるでしょう。
踏ん張ったりすると、折れてる所が軋んで力が入りません。
僕は長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかったでしょう。
そんな中、ふと周りを見渡すと、
窓は割れ、壁には穴が空き隣の部屋が見えていました。
部屋のドアは外れて倒れていました。
僕の部屋は2階だったのですが、キッチンの水道が壊れ、床が水浸しになっていました。
下の階まで水漏れしていたようです。
後日、不動産会社から請求書が届きました。
「修繕費200万円」
お疲れっした!