※このブログ記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係がありません。
どーも!
僕は今、自動車メーカーの工場で期間従業員、いわゆる期間工という仕事をしています。
今の仕事を始めたのは今年の2月からです。
最初の2週間は期間工と派遣社員の合同で2週間の研修を受けました。
それはそれは過酷な研修でした・・・。
1週目は座って講師の話を聞いたり、動画を見たりする。という内容でした。
座学ってやつですね。
この座学中、ずっとソルフェジオ周波数という眠くなる周波数の音楽が流れていました。
めちゃくちゃ眠くなります。
当然、居眠りしちゃいます。
居眠りをすると当然、注意されます。優しく注意されます。
ただ、何故か注意された回数を記録されています。
僕なんかは、座ってると眠くなりやすい人なので、1時間に1回くらいは注意されてたかなぁ。
1週間で38回も注意されてしまいました。
中には、1週間で100回以上注意されている猛者もいました。
ソルフェジオ周波数を流す理由は、どんなに退屈な単純作業でも寝ずに繰り返し続けることができる集中力を身につけるためだという話でした。
1週間頑張ったけど、ぶっちゃけ眠さに勝つことなんて出来るようにならなかったし、眠すぎて研修の内容なんてほとんど覚えていませんでした。
唯一覚えていたことは、毎日、研修の最後に3人くらい感想を聞かれるのですが、
「どら焼きをネズミに食べられて悲しかった」
と言っていた人がいたことでした。
夢でも見ていたのかい?ドラえもん。
研修2週目は、富士山の五合目の吉田口の近くで受けました。
2週目に入って、居眠りの回数をカウントされていた理由が分かりました。
毎日、研修が終わった後に吉田口から富士山を登るというスパルタなオプションが課されていました。
その登る高さは人によって違います。
なんと、居眠りのカウント数の10倍メートル分の高さを登るということになっていました。
僕の場合は、38回だったので、標高380m分。
五合目の吉田口が標高2,300mなので、標高2,680mの地点まで毎日登って降りてきました。
100回以上、居眠りをした猛者はなんと1,000mも登ることになっていたのです。
吉田口から標高1,000mというと3,300m。八合目まで登らされていました。
かつて、200回以上も居眠りをしていた人がいたらしく、その人は毎日山頂まで登っていたらしいです。
1週間で5回も富士山を登頂したという偉業を成し遂げたのですね。
ちなみに富士山の山頂の高さは、ご存知3,776mなので148回で居眠りはカンストになります。
147回カウントされた人は、あと山頂まであと6mのところで終わったしまうという逆に可哀想な状況になるということですね。
100回居眠りをしていた人は研修が終わった頃には心なしかたくましくなっていたような気がしました。
いやぁ、さすがは会社名に「富士」が入っている会社なだけありましたね。
おっと、これ以上は会社バレして怒られちゃうので言えません。
今回はやたらと数字の多い記事でしたね。
おしまい。