なかなか、ハードルの高いタイトルを付けてしまったので、ここからは徐々にそのハードルを下げながら読んで頂くことをオススメ致します。
石原です。前回、解剖学がなんたらかんたらとブログを書かせて頂きました。
今回は臨床家として、レベルアップするためには必須である『評価技術』について、
私の私見をお伝えしたいと思います。
私の臨床家の師匠(自分が勝手に思っているだけですが)にご指導頂いたことがあります。
『評価がちゃんと出来ていれば、治療に悩むことなんでないんだよ』と…。
確かに、評価さえしっかりと行えていれば、どんな治療が必要なのか、迷うことはないはずです。
アプローチに多少の個人差はあれど、必要なものは決まっていくるはずですから。
しかしこの言葉、そんな単純なものではないことに、働き始めて気付きました。
なぜなら、評価は掘り下げて考えれば考えるほど底が知れないからです。
特に、触診などにおいては、
『自分がどう触ったか?』
『どこを触ったか?』
『どういう手順で触ったか?』
『何を目的に触ったか?』
『触る時の声掛けは?』
『触る時の他の部位の状態は?』
などなど、様々なことを考慮して行わなければなりません。
その中で、『評価をちゃんとする』ということは、とてつもなく難しく思えてしまいます。
適当な浅い評価で終わらせれば、そんなに悩むことも少ないかもしれませんが、出来る治療も限られますし、対応できる症状も限られてきます。
そんな、浅いセラピストにならないようにするためにも『ちゃんとした評価』が出来るようになりたいですね。
ではでは、ちゃんとした評価をするためにまず何が必要か?
>私は『経験』が何よりも大事であると考えます。
ここでいう『経験』とは、単純に診た症例数のことではなく、真剣にその症例のことを評価し、考え治療計画を考案するところまでをしっかり『経験』すること、であると考えます。
どうしても日々の忙しい臨床では、シングルケースで深く考えることは少なくなっていってしまうかもしれません。
しかし、一月に一症例でもしっかりまとめて考えていけば一年間で12症例の経験値を積むことができます。
この経験値を0で一年を終えるのか、12の経験値を備えるのかで、一年後のセラピストとして評価技術に差が出るのではないでしょうか?
そして、その経験値をさらに深め、確実なものにするためには解剖学の知識が必須になります!
EPochセミナーでは、12月に解剖学と触診技術をメインにしたセミナーを開催する予定です。
詳細はこちら⇒http://seminar.ep-och.com/seminar/1294
未来のために、今から経験値を積んでいきませんか?
そして、その経験値を確かなものにする解剖学を学びましょう!
それでは今日はこの辺で失礼致します。
石原 武幸