鎮座地:新潟県上越市西本町

御祭神:誉多別尊、沼河姫命、建御名方命

式内社:阿比多神社 頸城郡十三座のうちの一座(論社)

旧社格:越後國総社

 

 養老4年(720年)に宇佐八幡宮を勧請し、また貞観12年(870年)に石清水八幡宮を勧請し、越府八幡宮と称した。昔は阿比多御館といって高志総社で、現在の位置は越後国府の正北の丘となる。鎌倉時代に鶴岡八幡神を移し迎え、沼河姫命と建御名方命の二神を合わせ祀って、府中八幡宮と称し、一国一社の八幡宮となった。
 上杉氏の敬仰が特に厚く、謙信公は直筆の神額並びに下馬札制札などを奉納した。御館の乱(1579年)で社殿を焼失し、現社殿は、寛永11年 (1634年)に高田城主の松平光長が復興したもの。
 式内社「阿比多神社」を当社とする説(『越後頚城郡誌稿』)もあるが、その徴証はなく、上越市長浜の阿比多神社を式内社・阿比多神社とするのが通説であり、御朱印を頂く際、に宮司様も当社は式内社ではないと仰っていました。