鎮座地:新潟県糸魚川市能生
御祭神:伊弉那岐命、奴奈川姫命、大巳貴命
式内社:奴奈川神社 頸城郡十三座のうちの一座(論社)
旧社格:郷社
古代奴奈川族の首長、奴奈川姫を祀って産土神社としたのが始まりで、第十代崇神天皇11年(紀元前87年)に勧請されたとも大宝2年(702年)に鎮座したともいわれる古社。
元正天皇の御代(715-724)に白山信仰を開いた泰澄大師が社殿を建立し修験道場とした。白山信仰が盛んになり寛弘年間(1004~1011年)に加賀白山から菊理比売命を勧請すると白山権現と呼ばれ御祭神も奴奈川姫命から菊理比売命となるが、明治の末に奴奈川姫命に改めている。
本殿は明応年間に火災で焼失し、永正12年(1515年)に再興され、その建築様式は、室町時代の特色を示しており、国の重要文化財に指定されている。また、多くの県指定、市指定の文化財がある。
また、かつて越後三十三観音霊場の巡礼の際に、まずは白山神社に立ち寄ってから巡礼を始めよとされたことから、書き置きの御朱印は「聖観世音菩薩」となっている。
左:御朱印帳に頂いた御朱印、右:書置きの御朱印
一の鳥居
拝殿(糸魚川市指定有形文化財)
本殿(国指定重要文化財)
末社:秋葉神社
白山神社のすぐの日本海には、弁天岩があり、中腹には末社厳島神社が鎮座する。
【更新履歴】
2018年2月24日 初稿
2020年5月6日 記事、画像、末社追加