鎮座地:新潟県三条市大字北五百川
御祭神:倉稲魂命(八木大明神)、
豊磐間戸命・櫛磐間戸命(守門大明神)
新田義貞・義顕・義興・義宗(父子四神像)
※大山祇命、高雨龍命、誉田別命、天照皇太神
式内社:伊加良志神社 蒲原郡十三のうちの一座(論社)
旧社格:村社
神域としての八木ヶ鼻は、古代より信仰の対象とされ、山頂にはその昔、一社が建立され、のちに現在地に遷座したと伝えられている。八木大明神と守門大明神の二社相殿。創建年月不詳であるが、守門大明神(豊磐間戸命、櫛磐間戸命)は、大同2年(807年)の勧請と伝わる。
新田氏ゆかりの神社(新田父子四神像を祀る)であり、新田氏の家紋「丸に一つ引き両」が当社の社紋となっている。また参道には、天保9年(1838年)、新田義貞の後裔新田重基が当社を訪れ詠んだ歌の歌碑(文久3年1863年建立)がある。
戦国時代には、高城主長尾景久、江戸時代には村松藩主堀家の崇敬と保護をうけたという。
本殿は万治元年(1658年)の建立で現在は覆堂の中にあるが流造。拝殿は明和5年(1768年)建立で入母屋造、安永3年(1774年)、長床を増築、昭和15年(1940年)回廊を増築。幣殿は明治11年(1878年)の建築で、いずれも三条市指定有形文化財となっている。
※吉ヶ平集落閉村により大山祇神社(大山祇命)、雨生神社(高雨龍命)を合祀。大谷ダム建設に伴う大谷集落・大江集落閉村により、大谷神社(誉田別命)、神明社(天照皇太神)を合祀。
印や御墨書が多少異なります。
令和となり、令和元年11月、令和2年6月と再び参拝しましたが、共に早朝の参拝(午前6時~7時)であり、また令和2年6月は、新型コロナウィル感染拡大防止もあり、宮司宅は訪ねず、御朱印は戴きませんでしたが、写真を撮りましたので追記します。いずれまた参拝し、御朱印を戴きたいと思います。
早朝の境内は、一段と空気が清々しく、神域感が漂います。
鳥居
杉の巨木の参道
新田重基の歌碑
更に参道を進む
2018年9月、県民生活・環境部環境対策課により新たに「新潟県の名水」に選定された「八木ヶ鼻湧水」が注ぐ手水舎。
拝殿
拝殿・本殿・幣殿
拝殿向かって右手の火神社
【更新履歴】
2017年10月15日 初稿
2020年6月27日 記事差替、画像追加