鎮座地:新潟県柏崎市西山町二田(旧西山町)
御祭神:二田天物部命、物部稚桜命、健御名方命
式内社:物部神社 三嶋郡六座のうちの一座
旧社格:県社
当社は越後國二宮とされる古社であり、現宮司様は130代目とのこと。(天皇家より代が多い)
御祭神の二田天物部命は、天香山命(越後國一宮彌彦神社御祭神)に従って天鳥船に乗り、荒波を渡って出雲崎に上陸(出雲崎町勝見に「彌彦 二田両神社上陸地」と刻まれた碑が建っているが、彌彦神社の御由緒では野積浜に上陸とある)、その後、石地で天香山命と別れたとも、弥彦から石地に戻ったとも伝えられ、居住の地を探したころ、多岐佐加の二田を献上する者があり、その地に居を定め二田と称した。その後、当地で薨じ、二田土生田山の高陵に葬られた。今から2000有余年前に大崎浦に社殿を建て幾度か遷った後、弘仁8年(817年)亀岡山山頂に、次いで天仁元年(1108年)神託により現在地に遷座した。二田天物部命が眠るとされる亀岡山は、後に山城・二田城(三島谷城)となった。山頂には現在も祠が残り、毎年6月には御廟祭神事が行われる。
二田天物部命は武神であったため、戦国時代、越後武将の崇敬が篤く、徳川3代家光、4代家綱、5代綱吉、8代吉宗、9代家重、10代家治、11代家齋、12代家慶、13代家定、14代家茂より社領寄進の朱印状を賜った。
本殿は、縦二間、横二間半の流破風造で室町時代の建築。同じく室町時代の作である木造狛犬一対(桂材)は県指定文化財となっている。平成27年9月の参拝の際には、突然の参拝にも関わらず、宮司様より室町時代に描かれたとされる本殿の扉の絵の説明など、丁寧に対応して頂きました。ありがとうございました。
柏崎市のゆるキャラ「えちゴン」の御朱印帳が頒布されています。
更新履歴
【2017-10-10】 初稿
【2019-4-27】 記事全文差替