プラスチックレジ袋やプラスチックストローで被害を受けている野生動物の写真などをよく見ます。今回はプラスチックレジ袋の議論を横にしてプラスチックストローに焦点をあてます。

 

 

 プラスチックストローが悪のゴンゲのように取り扱われますが、もともとはゴミ箱に捨てない人間のモラルの問題が一番大きいと思います。

 

 

 一歩譲り、プラスチックストローを分解性を有するプラスチックに置き換えればどうか?

例えば一般世間で生分解性を持っているポリ乳酸に置き換えればいいのでは?と言う意見の人もおられると思います。

 しかし、私が知っている限りですがポリ乳酸は土壌中や海中のような自然界の環境下ではほとんど思うように分解しません(非常に分解に時間が必要)。ポリ乳酸の分解を促進するには高温多湿のコンポスト条件が必要です。よってポリ乳酸の代替では問題の解決にならないのです。

 また、ポリ乳酸の原料である乳酸は重要穀物であるトウモロコシが原料です。乳酸を得るためには食糧問題の大きな壁に当たります。その上、ポリ乳の製造やそれを用いた製品加工や回収廃棄等には現行のプラスチックストローと同様に二酸化炭素を排出します。

 

 そこでストロー(Straw)=麦わら に戻そうという動きがあります。それも社会的貢献も巻き込んで。そんな行動をYouTubeで紹介されていました。

https://www.youtube.com/watch?v=oZTOE5xCcbM

 

 耐久性やなどに劣るかもしれませんが、これは確かな生分解性素材です。食糧問題に影響なく、製造のためのエネルギー消費もほとんどなく、廃棄物を回収して焼却しても害がありません。その上、社会問題解決を同時にしようとしています。一番良いことは人々に無理矢理がないことだと思います。