前ブログで石油精製により必ず一定量のプラスチック原料が得られ、利用しないと焼却。プラスチックにすれば利用価値が上がり、リサイクル技術的に困難でコストも大きくのしかかるプラスチックは焼却することもエコと考えられると言いました。

 

今回もエコの視点を変えるとのお話です。

 

 墨田区を含めた東京23区では、プラスチックを可燃ゴミ(燃えるゴミ)として回収している。

 

<問題点>

 ・プラスチックは燃やすとダイオキシンなどの有害物質を発生する(800℃以上では発生がほとんどない)

 ・プラスチックは不燃ゴミ(燃えないゴミ)として分別し、最終処分場へ埋め立てている

 ・埋め立てを続けていくと、近いうちに最終処分場が満杯になってしまうことが心配される

 ・最終処分場は、ゴミから出た有害物質でまわりの土や海がよごれたり、近くに住む人たちの環境を汚してしまうので、これ以上増やすこともむずかしい

 

<ごみ焼却を取り巻く環境の変化>

 ・ゴミを燃やす高温焼却炉の性能がよくなり、プラスチックを燃やしても有害物質がほとんど出なくなった

 ・焼却することにより最終処分量をかなり減少させることができる

 

その結果

 ・23区ではプラスチックを埋め立てるのではなく、燃えるゴミとして回収することにした

そして+αとして

 ・プラスチックを燃やすときに生まれるエネルギーを使って発電をする

 ・温水プールに利用するなど、エネルギーの効率的な再利用も行なう

 

こうしたことから

廃プラを埋め立てるより、燃やした方が環境にいいと判断された

 

参考

墨田区でプラスチックを燃えるゴミにしたのはなぜですか? | ゴミ・リサイクル | 環境なぜなぜ110番 | 科学 | 学研キッズネット (gakken.co.jp)

 

 これは東京23区の例ですが、多くの他都市でもペットボトルおよび包装容器プラ以外のプラスチックは「燃えるゴミ」+「プラゴミ」=「燃やすゴミ」として焼却しています。

 

これができる都市は800℃以上(無害化できる温度)で焼却できる炉を持っていることが条件となります。

これを実現できたのは、日本の鉄鋼の溶鉱炉技術があったようです。

 

少しでも廃プラの不法海外輸出をなくせればいいなと思います。プラごみ発生減量もセットであればなお良し。