環境問題を意識したのはいつの頃か?
昭和の40年代、我が街の川は汚く異臭を放っていた。この川にいたコイやフナの泳ぎ方が変だった。まるでヒラメのように横泳ぎをしていた。よくみると背面泳ぎしているものまでいる。何かおかしいぞ。きっと工場排水の垂れ流しのせい?だったと思う。
何とかせないかん!
小学校に上がったころ、校庭に黄色い旗や赤い旗が頻繁に立つようになった。光化学スモッグ「注意報」と「警報」が出されているとの表示。これらが出ると校庭で遊んではいけない。なんとまあ~。工場等から揮発した揮発性化合物(VOC)に太陽光とが作用して光化学スモッグとなる。
何とかせないかん!
工業地帯の煙が風に乗り、山にぶつかり下降する。そこの地域では特有のぜんそく患者がでた。
何とかせないかん!
あふれんばかりにどんどん排出されるゴミ。その処分を兼ねて海岸や湿地を埋め立てゴミを利用して埋め立て地を広げる。中には有害物質を含んでいた。プラゴミもこの時代から存在していた。
何とかせないかん!
※このころから買い物の中心が「市場」から「スーパーマーケット」へ移行。プラゴミの増加してしまった。
これらを解決するため法律による改善が行われた(かなりの効果出た)
・排水処理の義務化(河川や下水どう排出基準の制定)
・揮発性化合物(VOC)の回収や使用抑制
・大都市での重油ボイラーの禁止や郊外や海外への工場移転
・自動車の排ガス規制強化
・高温ごみ処理による埋め立て量の削減
そこで私は、プラゴミ問題を何とかしたいなと思い、大学や企業で「生分解性ブラスチック」の合成やその商品応用などの仕事にしばらく就いていました。さらに飛び飛び間隔ですが環境ISOやCSR(SDGsを含む)に関わる仕事を経験することができました。それでも数多くの問題は全然解決していないのが実感です。
今の大きな問題
公害による被害はかなり軽減しました。けれども生活水準のさらなる向上が図られ、未回収ゴミ問題は深刻な環境破壊をもたらしている。さらに電力供給のためのエネルギー消費による二酸化炭素が増加している。二酸化炭素が増加することにより空気に含まれる水蒸気量も増加し、深刻な気候変動問題が持ち上がっている。これらは各国の法律枠を超えた対策が必要となります。
「環境問題の影に貧困問題あり」と言われるくらい環境問題を解決するためには社会の貧困問題を解決しなければなりません。これらも法律の枠を超えた対策が必要となります。
Think big, start small