製造業では、過去の公害問題への反省と法的排水基準の厳格化が進み自然に大きな負荷を変える事象が減ってきています。

 

 

 最近の東京湾や大阪湾では下水等による処理水が増加し、河水がきれいになりすぎ(陸地からの養分減少することになる)近海物のおいしい魚が減少しているとの話もあります。おいしいお寿司が食べられないとのこと。皮肉なことですが・・・。

 

 

 生活雑排水を魚が住める水質(BOD 5mg/L :5ppm以下)にするために必要な水の量はどれくらいでしょうか?BODとは水中の微生物が水の汚れを分解するために使う酸素量を言います。

 

生活雑排水を魚が住める水質にするために必要な水の量 

 

 

 油や牛乳等の台所排水を直接河川や海に放流すると汚染は一気に進みます。このことは成分が自然由来でも同じことです。したがって下水処理や浄化槽での排水処理を経ないと環境に負荷をかけることになります。

 

 

 我々の先人たちは、米のとぎ汁(これも生活雑排水)を植木や畑に使用して微生物活動が活発な土壌を経由して直接河川等に行かないようにしていました。そうすれば土壌も豊かになり、水資源への負荷をあまりかけないように無意識に行動していました。

 

 いずれにせよ排水量を減らさないといけません

 

 油や汁などは、不要紙や不要布でふき取るなどして廃棄する方法もベストではないがベターな方法かもしれません。