世界では二酸化炭素排出量を抑制するために太陽光、風力や地熱等の自然エネルギーよって発電する風潮が高まっていますね。大きな方向性としては間違いではないと思います。

 

 しかし、よく見てみると現実は違うようです。二酸化炭素排出量を抑制する方法として原子力が用いられているのが世界の潮流です。

 原子力が用いられる理由の一つとしては、自然エネルギーより原子力の方がはるかに安定供給可能なのと国防に大きく関与しているためと思われます。

 そこで資源エネルギー庁のデータをもとに先進国の事情を比べてみました。

<特徴>

米国:分散ミックス型(ベースは原子力)

仏国:原子力に大きく超依存

独国:原子力縮小、再生可能エネルギー増大

日本:原子力依存極少、化石燃料(原油燃料)依存大

 

 このような背景でヨーロッパ諸国はCO2削減しようと世界に訴えています。しかも独国は脱原子力と言いつつ、安定供給のため陸続きの仏国より電力購入しているとのことです。

 一方、日本は東日本大震災の福島事故から原子力アレルギーに陥っています。

 今後、鍵となるのは「原子力による発電」をどのような社会的ポジションとするかで事情は大きく変わりそうです。

 けれども、いろんな技術課題を克服して「自然エネルギーよって発電する」方向性は不可欠だということは間違いないでしょう。